小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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そんな事を考えている間にもクリームは、言われた通りに黙々と木刀を打ち続ける。
まぁ素直な分、技の方は教えればしっかり順応してくれるのかもしれないな。

さて、そろそろお昼も近いし終わりにしようかな。もう二時間は


俺はバックステップで距離を取り、

「ようし、そろそろ終わり……」

「隙ありッ!!!」


そう終わりを告げた瞬間、集中しきっていたクリームは思い切り俺の頭を木刀でかち割った。
ボゲシャアッっという鈍い音を発てて頭から血が吹き出る。
さっきまで散々戦場は云々言ってた人が10秒後には情けない不意打ちでお陀仏していた。
ていうかこれは正直やり過ぎだと思うの。

「オウフッ!!!!!!」

リアルでオウフを叫び、前のめりに倒れ込む。

「ちょ、郁葉ッ!?」


なんと言うことでしょう、匠の粋な計らいにより、倒れた先にはクリームのたわわなフルーツが。

もふっと柔らかいものに顔をうずめ、そのままクリームを押し倒す。
あぁ、これならぶっ叩かれるのもわるくないなぁウフフ。


「い、郁葉、離れ……ひゃあ!?」

なんとそこには血まみれになりながらも必死に年下の女の子の腰に抱きつく変態の姿がッ!

「痛てぇ〜マジ痛てーよ、これ死ぬわ、マジ死ぬわうん」

ちょっと騎士殿をからかってみよう。
あとで謝れば大丈夫だって。

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