「そんな事よりも郁葉の旦那がお呼びですゥウウウウウウウウ!!!!!!」
頭を破壊寸前まで握られながらも笑顔を絶やさないテオ。
こいつはグレートなくらい本物の変態だ。
そのお告げに何やら驚いたらしくクリームヒルデの身体がわずかに跳ねる。
そして笑顔のテオをゴッドフィンガーからパッと離すと、彼女はそわそわというかぎこちない様子でこちらに振り向いた。
「えーっと……」
どうしたらいいか分からない状況に俺は言葉を詰まらせる。
別に大した用事があって呼んだ訳じゃないんだよな……どうしたものか。
「郁葉が今朝の件でもう一度謝りたいそうですよ」
「What the hell!?(なにィ!?)」
俺がそんなふうに詰まらせていると、不意にミカが追い打ちを掛けるように言った。
謝らなくてはならない事が確定した瞬間でもある……まぁちゃんと謝んないと後が怖いからなぁ。
Ok、ここは男らしく謝ってやるぜ。
でもゴッドフィンガーは勘弁な。
とりあえず咳払いをして、そわそわとして俺の言葉を待っているクリームにしっかりと向かいあう。
「えっと……まぁ、あれだ。パンツ俺にも見せて下さい」
「フンッ!!!!!!」
クリームによるゴッドフィンガーが放たれる。いやまぁそりゃそうだよ。
「ぎぃえやあぁあああああああああ違くて今日の件本当に申し訳ありませんでしたぁああああああああ!!!!!!」
と、3秒間にわたって俺の頭を潰しに掛かっていた握力が一気に弱まり、クリームの手が離れる。
死ぬかと思った。