小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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またもじもじと乙女らしい仕草を見せるクリームさん。
この人こんなに喜怒哀楽激しかったっけか?

「そ、その話はもう……許す……」

「お、おう……」

しばしの沈黙。え、この間はどうやって打ち破ればいいんですか?
ていうか本当になんでこんなに乙女チックなのこの人?

とりあえずミカに助けを要請するが、ぷくっと膨れて無視される。
なんだこれ可愛い。
テオも今話せる状態じゃないし……


「あー、えっと……クリームヒルデ。今日の鍛錬だが、明日からはもうちょっと厳しくやろうと思うんだ」

共通の話題で道を開く。
ミカ相手なら可愛い女の子の髪型や絶対領域についての議論で白熱出来るだろうが、クリームではそうはいかないからな。
最悪ドン引きされた揚句頭を破壊される。

クリームはえっ、と驚いた様子で、
「な、なにか問題があったか?」

とあたふたする。

「いやいや、思ったより上達が早いんだ。センスは元からピカイチだったからな」

「あ、あぁ……そ、そうか、うん」

にこっと嬉しそうにはにかむクリーム。
これ反則や、可愛過ぎるぞ。
ていうかここ二日くらい本当にデレが凄い事になってる……さっき死にかけたけど。
どうしたんだろうか。



「これだから自覚のない変態は……」

なにやらミカがぶつぶつ言ってるが気にしない気にしない。

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