小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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「よし、クリーム先生の授業はまた今度にして、話を進めよう」

「ク、クリーム言うな!」

恥ずかしがるクリームちゃんうふふ。……あぁクソ、また脱線しちまったな。

「そういや王様が犯人って事はないよな?」

恐れ多い事を平気で言いだすテオ。
確かに王宮の中でSKAGを動かせるという点では王も怪しい所だ……まぁウルフィアス曰くそれは絶対にあり得ないそうだが。

「ありえません。はい次」

なぜかミカが力を込めて答える。
ちょっとばかりテオがうろたえていたがまぁ気にしないで次に進もうか。


「ではなぜ首謀者がミカを誘拐したのかについての考察だが……まぁこれは天使の力が目当てとか、その辺だろう」

これに関しては憶測でしかない。
まぁ、対策自体は変わらないのだが。

「それに加えて、王の周囲に力が偏る事を危惧した者たちの犯行であるかもしれないな。王の周りには団長やその他の権力者が多いから」

確かに、それも考えられる。

「もしそうならクーデターを企ててるって事も考えられるな……ますます厄介だぞ」

こういう場合、敵対する派閥が怪しいってのはセオリーだが、むしろ俺は親しい者が計画を企てているんじゃないかと考えてしまう。
はっきり言って周囲を疑うと言う悪い癖だが、今はそんな事を言ってられないだろうな。

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