「うんまぁ〜い!生きてて良かったとはこの事ですね!」
俺の向かいの席にてようやく手にした煮込みハンバーグを頬張るミカさん。
そこまで大げさに表現しなくてもいいと思うが、確かに味は本物だ。
「しっかり野菜も食わないと大きくなれないぞ。まぁ大きくなられちゃ困りますけども」
ロリこそ至高であり頂点、モデル体形なんてクソくらえだッ!!!!!!
おっと、あんまり激しく語りすぎるとミカが蹴りを入れるに違いないからやめておく。
「野菜はいいです、私、ほら、野菜アレルギーですし」
「子供じゃないんだから食べなさい、じゃないと口移ししちゃうぞんふふう痛ぇ!!!冗談だってば!蹴らないで!」
そもそもミカが野菜をちゃんと食べてくれればいい話だ。
まったくこれだからゆとりは……って言う俺もゆとりです。
と、そんなやり取りをしているとクリームとテオがハンバーグを持ってやって来た。
「よぅ大将!また痴話喧嘩か?」
「違いますやめて下さい」
テオの冗談に全力の拒否で対応するミカ。
ちょっと傷つく、必死に倉庫から助けてあげたのにこの子は……
「隣、いいか?」
きりっとした顔のクリームヒルデが話しかけてくる。
「あぁ、どうぞお嬢様」
「お嬢様言うな」
すっかりこの子との会話も慣れたな。
まぁ根はやさしい子だしね、頭潰しに来るけど。