小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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まず初めに目に入ったのは剣と杖を握ったマリア。
そして次に入ったのは真っ黒の忍者みたいな奴らだ。

数は4人で一分隊。


殺す、素早く確実に。


手始めに手前の忍者の頭を撃ち抜く。

サプレッサー越しの乾いた銃声と共に忍者の一人が紅いカーペットに沈む。
俺と言う脅威に反応した忍者の一人がこっちに突撃してくる。

手には短刀、手つきを見る限りかなり訓練されていると見受けられる。


俺は左手で念のために持ってきたタクティカルトマホークを取り出し、瞬時にSCARを手放して背中に背負う。


「アイヤァアアアアア!!!!!!」

やたら叫ぶと忍者は右手のナイフを、奴の左手側、つまるところ内側から外側に薙ぎ払うように振る。

「うるせぇッ!!!!!!」

普通に文句を言いつつ右手で奴の腕を受け止めると左手のトマホークで忍者の右太腿を打ち付ける。
何やら悲鳴を出していたがそんな事は気にせず、続けざまに奴の首をトマホークで打ち付けた。

ぷらんと、忍者の手から力が抜け落ちる。
忍者が倒れる前に俺は右手でいまだに体勢を保っている忍者の死体から予備のナイフを抜き取りマリアに襲いかかろうとしている別の忍者の首に投げつけた。

「ぐぎゃッ」

首を押さえて倒れる忍者、残りは二人だ。
あっという間に半分になった忍者たちは若干の混乱を見せる。

しかしマリアはそんなものお構いなしに剣を鋭く忍者に叩き込んでいく鬼畜っぷり。

俺は援護に回る事にし、SCARを再度取り出すと、二発だけ撃ってマリアの後ろに回ろうとしているアホ忍者を排除した。


「ぬぅんッ!!!!!!」

女の子らしからぬ雄叫びを上げるとマリアはラストスパートに入る。
思い切り剣を下から振り上げて相手の短刀を弾くと、そのまま相手の背後に回りつつ足を剣で斬りつけ、そのまま左腕を伸ばして腕に隠していた短刀で敵の頭を突き刺し、そのまま抜いてフィニッシュ。

この幼女、慣れている……王女は伊達じゃないな。

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