「ま、いいや。今はどんな乗り物が出せるんだ?」
「自転車です」
「うーん、もはやエンジンが付いてるとかそういう次元じゃないのね」
今の段階で自転車って……何時になったら車に乗れるんだ?免許ねぇけど。
ていうか、ならAC‐130なんて夢のまた夢じゃないか、ちくしょう……あ、でもあれ三人以上いないと機能しねぇや。
ま、とりあえず車両はいいか……俺は少々落ち込みながらM320グレネードランチャーをリュックにブチ込む。
とりあえずは準備できた。あとは異世界へ旅立つだけだ。
俺はホルスターを右太ももに装着する……このタイプのレッグホルスターはPMC(民間軍事会社)や特殊部隊なんかでも使われており、フィット感と緊急時の抜きやすさに定評がある。
続いてプレートキャリアーと呼ばれるベスト。
こいつには様々なポーチなんかが簡単に取り付けられるようになっている。俺の場合は正面下部に四つマガジンポーチを装着、さらに胸部分にはペンライトが収納できる小型ポーチ、小物入れに加え、拳銃弾程度なら防ぐセラミックプレート内蔵。
左脇にも中くらいの小物入れが付いていて、地図なんかを仕舞う時に便利かも。ちなみに無線は通信相手がいないので持ってか無い。ぼっちって訳じゃないぞ。
ちなみに右脇には何も付けない。なぜなら拳銃を引きだした時に右脇に物があると当たって邪魔になるからだ。
左腰にはダンプポーチと呼ばれる空のマガジン入れ、更に腰をぐるっと囲うようにウエストポーチ。
まぁ、こんなもんで大丈夫だろ。
ちなみにパンツや靴もPMCなんかが使ういい奴にした……パーカーは譲れないけど。
リュックには今のところ医療キットと成人向けのロリータコミック、そしてM320が収納してある。
今思ったが食料は……なんとかなるか?