小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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最初に攻撃してきたのは槍持ちで、攻撃方法は単純な突き。

「ステップ2、同時攻撃は同志討ちに注意しろ」

さっと左にかわして俺は右のトマホークを槍目掛けて振り下ろす。


ガンッと斧の鋭い刃が槍を真っ二つにへし折り、続けてもう一人が振り下ろす短剣を左のトマホークで受け止める。

そして短剣を右側、つまり槍持ちの方向へと受け流す。

「アッ!!!」

その短剣持ちが叫んだ時にはもう手遅れ、剣は槍持ちの首筋を切り裂いていた。


槍持ちの首から吹き出る血しぶきに見とれている隙に、右のトマホークで短剣持ちにアッパーカット。

重い斧が男の顎を砕き、そのまま絶命させる。


その時、


「うおぉぉおおお!!!!!!」


大剣、クレイモアを持った巨漢の男がイノシシのように突っ込んできた。

不意打ち、とまではいかないが、普通の人間なら避ける判断が間に合わないかもしれない。



なら、避けなければいい。


俺はターンして勢いをつけ、右手のトマホークを巨漢目掛けて投げた。

風を切る音とともに飛んでいく斧は正確に、巨漢の胸に突き刺さる。


「ぐおっ!?」

巨漢は辛うじて耐えるが、心臓を損傷しているようで苦しがっている。


俺は膝をついている巨漢の頭に左手のトマホークを投げ、楽にしてやった。

「ステップ3、不意打ちは確実かつ迅速に」



ここまでで4人、残っているのは20人弱。

本来なら引け目を取るような数ではないが、ここまでの一方的な戦いを見て怖気づいてしまっているようだ。


ならこのまま畳み掛ける。


俺はスモークグレネードをポーチから取り出して盗賊達へ投げる。


盗賊達は一瞬ビビり、そこから展開された煙に包まれ恐怖にのまれる。


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