小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

リーダーの男はにやりと笑い、
「そいつの父親が死んじまうぞ!?とっとと捨てろ!!!」

……これは仕方ないか。

「はいはい分かったよクソ野郎」

俺は構えていたガリルを目の前に放り投げる。
クソ、新品のガリルに傷が付いちまった。


男は高笑いし、俺を嘲笑う。

「バカな奴だぜ!!!おい、殺せ!!!」


そう言って男性からナイフを離し、俺に向けた。


「バカはお前だってのクソ野郎」

刹那、俺はホルスターからCz75を引きぬき、男の頭を狙った。


パァンッ!!!


精度の高い拳銃から放たれた9mmパラベラム弾は確実に男の脳天を貫き、即死させた。


一瞬護衛の盗賊達も訳が分からなかったようで、動作を止めてしまっていた。

その一瞬で、今度は護衛二人それぞれの胸と頭に発砲。

まともに弾丸を受けて護衛は崩れ去り、盗賊グループは崩壊した。




「お、おおおっぉおおおおおおお!!!!!!」

「やったぁああああああああ!!!!!!」


突然、牢屋に名一杯閉じ込められていた捕虜達が歓声をあげ始めた。



「パパぁあああ!!!!!!」

「マリー!!!」

解放された父を見て、幼女が男性に飛びつく。



「……ふぅ」

しばし親子の再会を眺めた後、俺はやたら騒ぎ立てる他の捕虜達を解放したのだった。

-53-
Copyright ©Ciel All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える