小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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――治療が済んだ親父さんをベッドに運び、皆でココアを飲みながら一段落する。
何はともあれ無事に済んでよかった。

それとは別の話だが、こっちの世界は俺がいた世界に比べて気温が若干低い気がする……まぁ涼しいのは素晴らしいからいいんだけどね。


「ココアマジココア……しかし無事に終わってよかったなぁ」

ずずっとココアを口に含みながら少女に話しかける。

少女がこくりと頷きながらココアをすすった。
この子の手際の良さは将来看護師なんかに生かされてほしいもんだね。


「でも明日にはちゃんとした医者に診せた方がいいですね、応急処置程度ですしおすし」

「語尾におすし付けるのやめような。……それにしても、ふぁ〜あ」

今日は色々ありすぎてかなり疲れた。
日ごろあまり運動していないのが祟ったのは明白だ、肩痛い。


少女は気を使うように俺達を寝室へ誘おうとするが、ここで一つ問題が起きた。



「もしかして、私達同じベッドで寝るとか無いですよね?」


そのミカの質問に母親はにっこりと首を傾げ、
「何かおかしいかい?」


その瞬間、ミカの顔が真っ青になった……いやそれは酷いだろ。


「なんでこんなロリコンと寝なくちゃならないんですか!?」

急にブチギレるミカ……なんもしねえよ、したら大変なことになるじゃんか、死後に。

「うるさいね、泊めてもらってるんだから我慢しろよ」

表向きの兄として叱るが、

「いぃやぁあああ!!!犯されるぅ!!!!!!」

「おいぃいいいいい誤解を招くようなこと言うんじゃありませんんんんんん!!!!!!」

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