小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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――同日、夜、二階の寝室――


ぐうぐうと寝息を発て、柔らかいベッドで眠るミカ……の隣で虚しく冷たい床に寝転ぶ俺。
別にこういう待遇は仕方ないと割り切っているが、まぁ床ってのは冷たい訳で熟睡するのは難しい。

おまけにこの毛布、薄い。 寒い。


「すぴー……すぴー……黒髪パッツン……」


なんて寝言だこいつ。

しかしどうにかして寝ないと明日がキツイ。
そもそもこの村を出た後はどうすんだ?ミカには何か目的があるみたいだが、俺にはこの世界の事はさっぱりだ。
先程寝る前にミカから聞いた話だと、ここはオーレシアと言う王国の領内らしいが……それすらも俺には分からん。


まぁいいや、とにかく寝なきゃ。

俺は無理に瞳を閉じて眠りに就こうと努める。






が。


ドコンッ、……貴方達は……騎士団だ……ここに不審者が……やめて下さい……



突然、誰かが家に突入してきたようだ。

声と物音は一階から聞こえる……不審者ってワードが聞こえてきた辺り、誰かが俺達を探しに来たようだ。
騎士団とかなんとか言ってたな、さしずめ軍とか警察か。


だとしたらまずい事になった、盗賊の騒ぎを聞きつけたに違いない。
場合によっては尋問されるかもしれん。そうなればややこしいことになるな。

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