小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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「ミカ、ミカ」

俺はミカをさすって早急に起こす。
お母様達が食い止めてくれているようだが、時間の問題だろう。


機嫌が悪そうに目覚めるミカの口を押さえる。

「ミカ、声をあげるな。まずい事になった」


押さえる手を離すと、ミカは舌打ちして俺を睨む……これもなかなか可愛いね、うん。
って、そうじゃなくて!

「なんですか一体……私の寝込みを襲うとはいい度胸ですね」

「違います。……騎士団とやらが俺達を嗅ぎつけてここまで来たようだ。今お母様方が必死に食い止めているようだが、数分も持たないぞ」

その説明を聞くや否や、更に不機嫌な顔になる。


「もう……オーレシアの奴らですね、ブッ飛ばしたら後々大変です。逃げましょう」

そのつもりだ。
俺は装備一式を装着してガリルを背負う。


窓からなら脱出できるな、よし。


その時、


ドッドッド。

階段を上る音がした。
奴らもう来るぞ。


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