「はぁ……俺にも家族、いや妹が居ればなぁ」
俺の願望がむなしく廊下を渡り歩く。
と、そんなこんなしているうちに風呂場に着いたので、とりあえず服を脱ぐ。
あぁ、しかし汗でぐっしょりだ、ちゃんと洗わないと臭いがきつくなってしまうし、そうなりゃ幼女にだって嫌われてしまう……いやこれといって幼女と接する機会なんて無いんだけども。
「タオルよし、石鹸よし。さっさと洗って清潔な紳士になろう」
もちろん俗に言う変態と言う名の紳士なのだが。
――数分後――
「ふう、さっぱりしたよほむほむ」
そう言って自室のベッドの上にあるほむほむ抱き枕に飛びつく、いやあたまらんなぁミステリアス少女。
ちなみにシャワーシーンは自主規制。
見たけりゃオトメロードとかいうとこでBL本買うかレスリング本編の兄貴達の歪みねぇ裸体を拝むんだな、前者は興味無いが……アッーーー!!!
「さてと、大学の課題もねえしとりあえず未攻略幼女を墜としますか」
そう言って俺は自慢のPCを立ち上げる。
さあ、今日こそ我がハーレムの一員に加わるのだミズハスボイスの幼女め。
その時。
ピンポーン、と玄関のチャイムが二回ほど鳴った。
びくぅ!!!まるで万事休すと言わんばかりに俺の顔は青ざめて行く……理由は簡単だ。
このチャイム回数、この威圧感、そしてこの時間……俺の家に来るやつは一人しか居ない。
それは……
「やべッ!!?」
俺は急いでいかがわしいソフトウェアをタブにして隠し、パソコンを即座にスリープ。
そして立て続けに俺は二階自室の窓から玄関外をのぞく。
「おーい、いるんでしょ!開けなさいよ!」
そこには1人の茶髪の少女が扉をガンガン叩いて突っ立っていた……
ようし、分かった、君がそこまで言うなら紹介しよう。
彼女は……うむ、その、幼馴染だ。
名前は赤城(あかぎ) シェパード、歳は一個下の19歳で大学一年生。
なんでこんな外国人風な名前かと言うと……そう、今はやりのキラキラ(笑)ネーム、いやDQNネームである。
「鍵こじ開けて入るわよ?」
「うそうそDQNネームなんて言ってないっ!!!」
本当はアメリカンと日本人のハーフなのだ、これでいいよね、ね?