しばし俺はこの赤毛隊長に見とれてしまう。
まるで史上最強のツンデレヘイズのように真っ赤なロングの赤毛、そしてエメラルドの宝石のように光る大きな瞳。
それらを引き立たせる整った顔立ちとすらりとしたスタイル。
装飾品のクレイモアが武器っ娘属性をプラスしている、戦う女の子可愛いよ。
どう考えてもこれは素晴らしい。
なんといってもこの強気な目が私ツンデレですと語っている。
もう一度言おう、この娘は素晴らしい。
「おーっほっほ、元気だ」
ちょっとニヤケた顔をして少女のことを目でなめまわす。
誇らしげな胸がちょっとロリじゃないがどうでもいいわ。
「く、そんないやらしい目で私を見るなッ!!!」
隊長は尻もちをついたままクレイモアを振ろうとするがよく観察したい俺はまたがって腕を押さえじっと彼女の胸を見つめる……うーむ、Dってとこか、Bで十分だな……いや最悪Aで自らの貧乳を気にするっていう設定があってもだな……
「隊長ッ!!!」
俺がよりよい隊長作りに没頭していると、不意に奥にいた魔法使いが叫んだ。
ん、この声は女の子、それも……
「ロリだと!?」
バッと俺はその魔法使いの女の子を凝視する。
くそ、その邪魔なフードを外したまえ、顔を見せるんだ!
魔法使いは杖を構えて今にも何かぶっ放そうとしているが、そんなの知りませんわ。
そんな風に油断している隙に、隊長は落ちているレンガをこっそり拾い上げ……
「死ねこの変態ッ!!!!!!」
「誰が変tうぎゃっ」
ゴスッと酷く鈍い音を発てて俺の頭にヒットするレンガ片。
二時間ドラマなら死んでいる、だって何しても死ぬもんあのドラマ。
最後に見たのは激怒しながら俺をふんづける隊長の姿だった、たまらん。
―― The end of this chapter, get ready for the next tale ――