「テオ、無駄口を叩くな。貴様もだ、よそ者」
キッと隊長が俺とイケメンを睨む……テオっていうのかこいつ。
テオはへいへい、と軽口を叩くように答えるとムスッとしたように窓の外を眺める。
俺はそんな隊長のツンにハァハァしながらスッカスカのホルスターを触る。
「あんたら、俺の装備は返してくれるのか?」
万年不機嫌そうというか強がっていそうな隊長に尋ねてみる、まぁろくな回答なんざ期待してないんだけども。
隊長はこちらを一度ギロリと睨むとまた前を向き声を出す。
「今から返してやる。黙ってついて来い」
それだけ言うと彼女は無言で先程よりも早く歩く。
マジで俺は一体どこに連れて行かれるんだ?
俺は同じような表情を浮かべているテオを向き、
「いつもあんな感じなのか?」
「あんたが来てから特に酷い」
おおう……なんとなく原因は分かる。