倒れたのと同時に俺を囲む騎士が二人、挟み撃ちにするように突っ込んでくる。
装備はそれぞれ剣と槍。
手始めに、間近の槍をCz75の銃剣で受け流してバランスを崩し、真後ろの剣を耐久性の高いナイフで受け止める。
槍をクリアしたことによりCz75を扱う右手が空く。
俺はそのまま剣を弾きバランスを崩した二人を「殺し」に掛かる。
まずは厄介な剣。
剣持ちのヘルムの視界確保用覗き穴に銃口を向け、ワントリガー。
頭を貫かれ仰向けに倒れる騎士。
「貴様ッ……!!!」
槍持ちが怒ったように槍を構える。
はっきり言って、こういう奴が一番楽であり難しい。
ダッと突っ込んでくる槍持ち。
俺は拳銃をしまい、今度はククリを取り出す。
ナイフとククリの二刀流。
「せいっ!!!」
槍の突きが迫る。
「怒るってのは単調だ」
言いながらククリを振り下ろし、槍を受け流す。
「強くなるか弱くなるか」
続けざまに左手のナイフが槍持ちの首を掻き切る。
生ぬるい液が飛び散らないのが不自然な代わりに、その感触はリアルだった。
「ステップ2、怒りは制御し利用しろ。 出来ねぇなら出しゃばんなボケ」
あと20人、サッサとぶっ殺す。