小説『俺もフルコースをきめるかな』
作者:ルーじゃ()

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ふぅー、おれが憑依してから結構な時間がたったぜ。


今の俺は6歳児をしている、なんだかな〜、この世界についていろいろ分かって来たことが
あるんだよ。
俺もこの5年間、何もしてこなかったわけではない。歩けるようになってからは母親と買い物にも行った。

今も買い物の途中なのだが


ひとこと言わせてもらってもいいだろうか。


「な、なんだこりゃーーーーー!!」


人が多すぎる。どこの大都市だ!ってくらいに人が多い。


母さんに聞いてみると、どうやらここはグルメタウンらしい。


・・・・トリコですね。分かります。

それらしい話題は出ていたんです。グルメ界やら美食屋などなど・・・笑っちまうぜ


しかしトリコとは意外なところの住人に表意してしまったようだ。ここは平和なようで
意外とやばい世界だと思う。


でもここのいいところは、マジの一攫千金ができるところだ。


料理人になろうかな、なんて言っていたがぶっちゃけ料理は卵焼きしかつくれん。
そんな俺に未来があるとは思えねぇ〜


よくよく考えてもみよう。ここでは珍しい食材はものすごい高い値段で売れる。
しかも俺は憑依者だ。と言うことはどこかしらに主人公補正的ななにかがかかっているはず。


ならば目指すべきは美食屋だーー


「あら、レン君なにニヤついているの?」


どうやら金と食材に埋もれた未来図を想像しているうちににやけてしまったようだ


「なんでもないよ母さん、あ、あそこのアイスを買ってー」


「あら、またなの?さっき食べたでしょ?」


「もう一個かってー」


「仕方ないわね、いいわよ。行きましょう」


はぁー、はやく自立してぇ






-3-
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