―花茂芽― ・・・あ。もうこんな時間だ。 私はゆっくりと体を起こし立ち上がる。まだ体がふわふわする。 どうやらふざけて飲みすぎたようだ。マスターにも迷惑をかけた。自分の部屋を貸してくれたんだ。 電気でもつけようとスイッチを押す。・・・!どうやらこの部屋にいたのは私だけじゃないらしい。 どうやらもう一人来客がいたようだ。冷たく白い顔をしたきれいな女性が。 ・・・私としたことが。まさか・・・ 人が死んだことにも気づかないなんて。