小説『プリキュアオールスターズ 出現!最強のプリキュア 』
作者:クラウダ()

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戦闘前編 5gogo&S☆S組編

豪快な巨人に対峙する5gogoとS☆S組。豪快な巨人のでかさに驚いていた。

ブルーム「で、でかい・・・」
イーグレット「あの巨人が私達の敵になるなんて・・・」
ルージュ「あのデカブツ、レモネードの誘いで大都会へ行ったときに遭遇したバルーンホシイナー以来だ」
アクア「もしくは私の高原の別荘に現れた山ホシイナーよ」
ミント「信じられないわ。海賊の戦士が乗る巨人が私達を攻撃するなんて」
レモネード「それはありません。この巨人は人々を守るために戦うヒーローが乗る物です。悪いことに使う訳がありません!」
ドリーム「じゃあ、何が起きたの?」

驚くドリーム達を尻目に豪快な巨人擬きは手の砲口にエネルギーを溜め

ローズ「みんな、呆けないで!来るわ!」

ビームを発射する。そして、その光線はドリーム達を襲う。

ドリーム「うわっ!」
ブルーム「激しすぎるよ」
ルージュ「当たったら一たまりもないよ」

光線の脅威に晒されるドリーム達

ミント「それより、ここで戦ったら関係のない人が巻き込まれるわ」
イーグレット「そうね。ここで戦うのは得策じゃないよ」
アクア「それに、ここではココ達も攻撃に晒されるわ」
ローズ「確かに。流れ弾で街の被害を増やすわけには行かないわね」

光線の砲撃に悩ませる中、空から、声がした

???「ドリーム!」

レモネード「その声、シロップですか」

ドリーム達の前に現れたのは橙色の燕、それがシロップの本来の姿の一つである。シロップは普段はペンギンに似た容姿だが、大きな燕の容姿の時はドリーム達を乗せる移動手段として使われるのだ。

シロップ「そうだロプ」
ローズ「シロップは無事ね。ココ様とナッツ様は」

???1「大丈夫ココ」
???2「こっちも無事ナツ」

シロップの背中の席にはココとナッツがいた。容姿は本来の姿であるスピッツ犬とリスに似た姿になっている。

ドリーム「よかった。無事だったんだね」
ミント「ナッツさん。怪我をしないで済んで」

安心するドリームとミント。そしてココ達はある提案を言う

ココ「ここで戦うのは駄目ココ。広いところへ行くココ」
ドリーム「広いところってどこなの?」
ココ「広場より少し北に星海海岸があるココ。そこへ誘うココ」
ミント「でも、ここは人がいるところだけど大丈夫?」
ナッツ「大丈夫ナツ。この時期は人がいないから大丈夫ナツ」
ローズ「そうね、人がいないなら安心ね。みんな、一度、ここへ離脱して、海岸へ誘い込むのよ」

ローズの号令でシロップに乗り込むドリーム達。S☆S組は自力で何とかしようとするが

ブルーム「あたし達は自力で飛べる形態があるから大丈夫だけど」
イーグレット「駄目よブルーム。距離があるから。ここはシロップに乗りましょ」

やや距離があるという理由でブルーム達も乗り込むことにした。

シロップ「全力で飛ぶロプ」

ドリーム達を乗せたシロップは豪快な巨人擬きの手から一時逃げることにした。目的は海岸へ誘い込む為である。シロップの様子を見た巨人擬きは、突如、巨人にある扉を全てあけた。胴には竜の首、手は竜の翼、足には竜の爪が出現した。そして、巨人擬きもまた飛行を開始した。

────

シロップに乗って逃走しているドリーム達

ルージュ「とりあえず逃げてはいるんですけど、一体どこへ向かっているんですか?」
アクア「星海海岸と言う所よ。夏場は人がにぎわっているけど、今の時期は人がいないのよ」
ルージュ「そうなんですか、もし夏場に訪れるのでしたら水着持ってこようかなって」
アクア「水着ね、それも悪くないわね」

ルージュとアクアの話をしている中でブルーム達は海岸の事の出来事を思い出していた。

ブルーム「話聞いてみると夕凪海岸を思い出しそうナリ」
イーグレット「そうね、海岸にはいろんな事がありますから」
ブルーム「そうなのよ、何かフラッピとチョッピが海へ遭難したとか、ハナミズターレが海の家の女主人をやっていたり、後、満さんと薫さんが海岸で死闘を繰り広げたとか色々あったね」

ブルーム達が話をしている所をローズが声を掛ける

ローズ「はいはい、話するのもいいけど、本来の目的を忘れちゃ困るわよ」
ブルーム「あっ、そうだね。でも、都合よく来るのかな」

ブルームがぼやく頃、後ろにいるレモネード達は驚いていた。

レモネード「皆さん、後ろを見てください」
ドリーム「後ろ?」
ミント「何かいるのかしら?」

レモネードの視線には竜と融合した巨人擬きが追跡してきた。

ミント「やっぱり、追ってきたみたいね」
ドリーム「でも、どうやって竜をいれたの?」
レモネード「最初に現れた時は海賊船とジェットとトレーラーとレースカーと潜水艦しかありませんでしたが」
ミント「博物館の中にあった竜の剥製を入れたのよ」
ドリーム「なるほど。って何か竜の口から何か吐き出してくるよ」

ドリームの言うとおり竜の口から、火球を吐いた。しかし

ミント「この攻撃はシロップ狙いね。けど」

そういうとミントは両手を交差し、周りにミントの風を吹いた後、上げた手から緑の円盤を召喚した

ミント「プリキュア・エメラルドソーサー!」

そして、そのソーサーを盾にして火球を防いだ。

ミント「私がいる限り、シロップには当てさせないわ」

その後も巨人擬きの攻撃を防ぎまくるミント。その中、竜の火球は見当違いの方向へ撃った

ドリーム「あれ?これってノーコンなの」
レモネード「わざと外したのでしょうか?」

巨人擬きの行動にかしげるドリームとレモネード。しかし、ルージュとアクアだけは違っていた。

ルージュ「この攻撃、何かありますね」
アクア「ええ、何か目的があるようね」

そして、ローズは上空を見ていた。すると上から何かが来る物に気づいた。

ローズ「気をつけて、上から何か来るわ」
ドリーム「上って、ああ!?」
レモネード「上空から狙ってきました」

何と上に打ち上げてから攻撃してきたのだ。

ミント「しまった、上から攻撃するなんて。でも、ここを外したら、直接攻撃されるわ」

不安を抱くミント。しかし

ブルーム「大丈夫だよミント」
イーグレット「こっちは私達が何とかするわ」

そういうと二人の手に光が集まり、何とバリアを張ってきたのだ。そして、打ち上げた火球を防いだ。

ミント「バリア?ブルームとイーグレットもできるの?」
ブルーム「あたし達は精霊の力を借りる事によってバリアを作り出せるの」
イーグレット「それだけじゃないの。他にも、飛行能力を得たり飛び道具が使えるの。だから、周りは私達がフォローします。ミントは巨人擬きの方向の攻撃を防ぐ事に集中してください」
ミント「解ったわ、二人共お願いね」
ブルーム「任せなさい」

ブルームとイーグレットのバリアを借りる事によって、火球攻撃を防ぐ事に成功したドリーム達。そして数分後

ココ「みえたココ」
ナッツ「星海海岸の上空まで来たナツ」
シロップ「もう、逃亡する必要はないロプ」

ついに星海海岸上空へ着いたドリーム達

ドリーム「よしっ、こっから反撃よ!みんな行くよ!」
ルージュ・レモネード・ミント・アクア・ローズ・ブルーム・イーグレット
「「「「「「「Yes!」」」」」」」
ドリーム「ってあれ!?なんでさりげなくブルームとイーグレットも言ってるの?」
ブルーム「一度言ってみたかったのドリーム」
ドリーム「はぁ・・・、そんな事より、攻撃をしないと」
ミント「ドリーム、ここは私が先に仕掛けるわ」

そういうと、盾として使われた円盤を巨人擬きへ投げつけた。

ミント「狙うは龍の翼よ」

そう、翼を斬りつけることによって巨人擬きを地面に落としてダメージを与える作戦である。そして命中するが、今度は巨人擬きから竜を出し

ローズ「カウンター、まさか・・・」

何とカウンターでシロップにあて、プリキュア諸共地面に落とされてしまう

シロップ「ロプーーーーー!」
ココ「ココー!」
ドリーム「いけないココ達が」
イーグレット「ドリーム、慌てないで」

そういうとイーグレットは水色の羽衣を纏った衣装のプリキュア、キュアウィンディに変身する

ウィンディ「風よ!」

そして、地面に突風を当て、地面にクッションみたいな物を発生し、ココ達を安全に地面に降ろした。

ココ「助かったココ」
ナッツ「ウィンディ、ありがとうナツ」

地面に無事に降りたココ達を見て安心するドリーム

ドリーム「ウィンディ、ココ達を助けてくれてありがとう」
ウィンディ「気にしなくてもいいわドリーム」

そして、無事に地面に降り立つドリーム達、一方の巨人擬きも地面に降りようとしていた。

ブルーム「そう簡単に地面に降りさせないよ」

そういうとブルームは黄緑の月を連想させる衣装のプリキュア、キュアブライトに変身し

ブライト「光よ!」

黄緑の光を巨人擬きの膝にあて、脚を切り離した。これでダメージを与えるかに見えたが、巨人擬きは脚にフォーミュラーカーを接続し、地面にホバリングしながら降りてきた。

ルージュ「こらー!車が飛ぶなぁぁぁぁぁ!」
レモネード「ここは蟹ではないのでしょうか」
ローズ「レモネード、電王はこの作品には出ないわよ。それにこの形態は何かやばい予感がするわ」
ミント「ひょっとして、完全形態が出たりして」
アクア「ミント、そういうの言わないで。本当に出かねないから」

海岸を舞台に変え、今度は下半身をフォーミュラーカに変えた豪快な巨人擬きがプリキュア達の前に立ちはだかる。果たしてどうなる?

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