小説『天使ちゃんはS級魔導士のようです』
作者:コタツマン()

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どうもコタツマンです。今回は新しい書き方に挑戦して見ました。
案外書きやすかったのでたびたび使うかもしれません。

というかこの前、前日ランキングで2位と書かれてて思わず声に出して驚きました。やっぱり天使ちゃんが人を呼ぶんですかね。流石天使ちゃんマジ天使。というかそれだけ多くの人に見られたのに私が天使ちゃんの魅力を書ききれてない…文才がないのが悔やまれますorz








第四話



ワイバーン討伐から数日が立った。私がクエストに行っている間にナツ達が鉄の森【アイゼンヴァルド】を壊滅させてたりして、私の知らない内に随分と進んだものだと一抹の寂しさをも感じている頃。

今私は二階のリクエストボードの近くにある机に座りMPC(魔導型パーソナルコンピューター)を使ってAngel Playerでハンドソニックの新バージョンを作るためにいろいろと奮闘しているところである。


(・・・そろそろ飛び道具がほしい・・となると銃?・・・は無理か、弾丸まで生成しなきゃならないし、何より構造が分からない。となると他のものを考えないと・・・)


などと空中に浮かぶ画面を睨んでいると、私の眼が視界の端にこちらを伺っている青い猫を捉えた。


目を閉じて状況を確認してみる。私がいるのは二階。ーーこれはいつものことだ、時刻は夜、気付いたらもうこんな時間になっていた。そして、視界にうつったのは青い猫。

このギルドで青い猫ならだれかはすぐにわかる。では何故二階にいるのか?その答えを探している時にはその人物?はすでにリクエストボードに近づいていた様だったどうやら私が目を閉じたのを眠ったか何かと勘違いしたようだ、目を開けてそれを確認したのち、その小さな侵入者に声をかけるべく行動を開始するのだった。


***


「それは貴方には早いわ」

ビッッックゥゥゥゥ!!!

カナデが身長の関係からしゃがみこんで目の前の動物に話しかけると、ちょうど一枚の紙に伸ばそうとした手を引っ込めて、青い猫ーーハッピーは振り向いた。

「カ、カナデ?ど、どうして?

どうしてというのは、先ほどになって眠ったと思っていた人物が何故目の前にいるのか、という旨の質問であったのだが、実際には眠ってなどおらず、ただ考えをまとめていただけだったカナデはその言葉にお役所仕事の様に諭す様に言葉を放った。


「それはこっちのセリフね。二階に上がってきちゃダメよ、マスターに見つかる前に帰りなさい」

「ちょっとだけ見ていってもいい?オイラどうしてもS級のクエストを見てみたかったんだ」

「S級になってからの楽しみにとっておきなさい」

「お願い!ちょっとでいいから!少し見たら帰るから!」

「貴方達はそのままS級にいっちゃいそうだからダメ」

「い、行かないよ!ナツだってギルドの約束事位は守るよ!・・・たぶん」

「・・・本当に?」

「あい!もちろんなのです」

何かしらを思考した後にこちらを向いて胡散臭い笑みを見せるハッピー。それに何か嫌な予感がしたカナデはやんわりとそれを止めるがどうやらこの猫は何があってもS級の依頼が見たいようで、元々押しに弱いカナデはその強い言葉にだんだんと押され、やがてしばし思考した後に諦めたかのように言葉を返すのだった。

「・・・ちょっとだけよ?」


***



「いいのかぁ?持ってっちまったぞ?」

今私の目の前にいるのはいつの間にやら帰ってきていたラクサスだ。雷を使った魔法の使い手で自身の体を雷に変えることで、その速度を得ることができる。速さでは私がどう頑張っても勝てないだろう相手だ。私も最強を目指しているので妙に親近感が沸き、顔を合わせることも比較的多いので、こうやって話をすることも少なくない相手でもある。

「・・・私はちゃんと警告はしたわ、見てたなら貴方が止めたら良かったのに」

「オレには【猫が紙切れ持って逃げてった風】にしか見えなかったのさ、オメェこそ分かってて放っておいたんだろう」

「あそこで私が何を言ったって、ナツ達は止められないでしょう、それにすぐエルザに連れ戻されるわ」

「ククッそうだといいな」


あの後、私が少し目を離した時にはすでにハッピーはいなくなっていた。直前まで見ていた『ガルナ島』の依頼書と共に。明日の朝にはすぐに見つかるだろうし、その時にはエルザが連れ戻すだろうと気楽に考えていたのだが

よくよく考えてみればこれ原作であったことね?あれ、何で連れ戻されてないんだっけ?とか考えている間にもうラクサスはギルドを出て行くところだった。

そして出て行く直前にこちらを向きこんなことを言いやがったのだ。

「ガキは早く寝な。じゃねえと育たねえぞ」

「余計なお世話よ」

即座に言葉を返すと、笑いながらギルドを出て行くラクサス。しばらくジト目で睨んでいたら、大きく欠伸が一つ。思ったよりも夜更かしをしてしまったようだと反省しながら私も寮に帰って行くのだった。


(貧乳はステータスだ!希少価値だ!巨乳なんてただ邪魔なだけですよ・・・)

そんなことを考えていることは本人以外誰も知る由はないのだった・・・







作者とカナデの中の人は貧乳派です。巨乳派の人はすみません。

そういえば前話のディスガイアってわかる人少ないですよね。わからない人ごめんなさい。いつかまとめて説明したいです。
後コメントの天使ちゃんマジ天使には天使ちゃんマジ天使で返すべきでした。書いてから気付いて落ち込んでます。次があればそうします!

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