小説『天使ちゃんはS級魔導士のようです』
作者:コタツマン()

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まえがき
地の文が全く安定しません。まるで別人が書いたよう…いや、全部私が書いてるんですけどね。
これだっ!!てのが見つかるまでこうなるかもしれません。機会があれば統一したいと思ってるのでそれまではごめんなさい。




第五話



どうしてこうなった・・・


下でエルザがゴスロリを着た巨大なネズミを切り倒し、ルーシィとハッピーを引き摺って行くのを見ながら、私はそんなことを考えていていた。

現在私がいるのはガルナ島上空。背中の純白の翼を羽ばたかせる回数を落として徐々に下へおりて行く、今の私はスカートを履いているので誰かに見られる前におりなければいけない

先程までルーシィがいた砂浜にゆっくりと着地。そして何故こんなところにくる羽目になったか記憶を遡らせるのだったーーー



***

同日。朝。某魔導士ギルド


「たいへーーーーん!!!」
ここ妖精の尻尾では大きな声が朝からギルドに響いていた。

「マスター!!!二階の依頼書が一枚なくなっています!!!」

「ぶぶぅ!!!」

バレテーラ。いや、私がなんかしたわけじゃないんだけど。いや、ハッピー見逃したか。

早速ラクサスがミラジェーンを怒らせているのを見ながらようやく調整を終えたMPCの電源を落とす。

あの後直ぐにハッピーが依頼書を持って行ったことが発覚し、ギルドはたちまち騒然となった。

そりゃあ勝手にS級クエストに行くなんて自殺行為にも等しいルール違反をおこすとは早々考えれるものじゃない。・・・

いや、ナツならやりかねないと普通に思えるのが怖い。

あいつならなんだかんだで仕事をこなし、ギルドに損害賠償を持ち込んでくる位のことはやりかねないだろう。

戦闘力だけならあのエルザに同等かそれ以上とまで言わしめているだけに信憑性を感じる。

さすが滅竜魔導士だ。と、変なところに感心していると、マスターが私に向かってこっちへ来いと手を招いていた。

それにしても一階から手だけ伸ばすのはやめて欲しい、どこのゴム人間ですかあなたは、とか考えつつも下に飛び降りると、そこにはただでさえしわくちゃな眉間にさらに深いシワをよせたマスターがいた。


「なに?」

「昨日の晩ならギルドにおったじゃろ、なぜ止めん」

「私が見た時はただリクエストボードを見ているだけだったから。それにちゃんと降りるようには言ったわ」

「じゃがこうしてクエストに行ってしまってるが?」

「私がしたのは、どうしてもS級クエストが見たいって言うから、少し時間をあげただけ。その間になにをしてても私の管轄外ね」

「それだけで済むハズないじゃろう、ふぅ・・・お前さんはマトモだと思ってたんだがのぉ」

「私はマトモよ」

「ほとんどS級に行くのを見逃したようなもんじゃろ、どこがマトモじゃ」

「・・・何事も経験よ」

「そんなことを言えるクエストじゃったら、初めからS級の枠にいれんわ、バカタレ」

ベシッと私の頭を杖で叩き、(しかしダメージはない)マスターはラクサスに対して怒りゲージが急上昇中のミラジェーンの方を向いた。

「消えた紙は?」

「呪われた島ガルナです」

「悪魔の島か!!!!」

ざわざわっ
一気にざわつくギルド、コレは連れ戻しにいけと言われる?

ナツ達を連れ戻すってかなりめんどくさいんですが、主に運搬が。

そんな仕事はやりたくねぇ、ここはラクサス辺りが行ってくれるのを祈るしか「言っとくがオレはこれから仕事なんだ、連れ戻すのはごめんだぜ?てめぇのケツをふけねえ魔導士はこのギルドにはいねえ・・・だろ?」

ラァァァァクサァァァァスクゥゥゥゥゥン!!?あなたがいないと私しかいないんじゃないですか!!?

ほらマスターがこっち向いたよ!?


「カナデ・・・今ここにいるなかでお前以外に力づくでナツを連れ戻せるやつはおらん・・・行ってくれるな」

あ、断れないわ。と諦め掛けた私に救いの手を差し伸べたのは意外にもグレイだった。勢いよく立ち上がりマスターを見つめる。

「じーさん・・・そいつは聞き捨てなんねーな」



***

やば、私の代わりにナツを連れ戻しに行ったグレイカッコイイ・・・

なーんて考えていた時期が私にもありました。結局グレイは戻ってこず。

ラクサスも仕事に行き、エルザもいつ帰ってくるか分からないって事で私が出撃。で、途中でエルザと遭遇して事の次第を話すとそこには髪を逆立て、金に染めたスーパー野菜エルザが降臨。

嘘です。それ位の怒りってことで。

さらには、エルザとはS級試験を一緒に受けたこともあるので、「たしかお前、空を飛べたよな」ってことでタクシーにされて到着したのがついさっき。回想終わり。

すぐ連れ戻してくるからまっててくれとは言われたものの、流石に覚えてます。あなたもたしか混ざってましたよね?ってことで私一人が残されるわけだ。

こうなったら私も一緒に!とか出来ればいいんだけれど、エルザは忘れてるのかもしれないが、戻ってくる頃にはナツ、ルーシィ、グレイ、ハッピー・・・はいいか、も一緒なわけで、つまり私一人じゃ運べないってことで、これからみんなを運ぶ足を用意しなくちゃならないのだ。誰が?私が。

しかもガルナ島には船が近づいてこないから、その辺の海賊の船を少々拝借しなくてはならない。

まさかの仕事を果たすため『翼』を使いながら私はもう一度呟くのだった。


どうしてこうなった・・・





あとがき
投稿し始めて一週間が経過。最初の週間ランキングはまさかの一桁台でした。いや、比較対象がないんで良く分からないですけど。
あれだけ投稿すればこうなるのかな?えー、ともあれみなさんと天使ちゃんのおかげですね、ありがとうございます。これからも天使ちゃんはS級魔導士のようですをよろしくお願いいたします。

-6-
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