小説『FAIRY TAIL 樹の滅竜魔道士』
作者:もっちー()

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プロローグ


ここはとある深い森の奥地、そこには一人の女の子と一匹のドラゴンがひっそりと暮らしていた。


「カレン・・・お前は強く生きなさい。」


ドラゴンが唐突に意味ありげな台詞を言うとカレンと呼ばれる少女は首をかしげた。


「いきなり何言ってるのカローラ?」


「よくお聞きカレンこれからつらいことや悲しいこと、苦しいことがたくさんあるかもしれない。だけどその分うれしいことや楽しいこともたくさんあるからけっしてくじけないで歩き続けなさい。」


「うん!分かった!カローラ大好き。ずっとずっと一緒だよ、これからもずっと。」


少女は無邪気に笑い、ギュッと自分の母に甘えるように抱き着く。
カローラはカレンに微笑んでいたが...











別れは突然やった来た。












翌朝 カレンが起きるとカローラがいない。



「カローラどこにいるのー?ねーてば、カローラ隠れてないで出てきてよー。」



カレンの声が森にむなしく響く。


森を無我夢中で走り母の姿を探す。

「ハァ・・ハァ・・」


日がもう傾きもう夕方になるのにカレンはまだ探し続けていた。すでに裸足である足はボロボロで疲労困憊の状態であった。


「カローラ、一人にしないd」


カレンは樹の幹に足を引っ掛け転んでしまう。
そして目から涙が溢れ出す。


「カローラお願い出てきてよ。これからはまじめに言うこと聞くし、勉強もする、魔法もたくさん頑張る、嫌いなものも全部食べる

から・・・だからお願いだよカローラそばにいてよ。」


少女の声はもう森には響いていなかった。



第一話 出会い


七年後


カレンは旅に出ていた。現在目的地は港町ハルジオンに向かっている。


列車内


「大丈夫ですか?」


「ぎぼぢ悪い・・・」


カレンはかなり乗り物に弱かった。


「列車はもういやだよ・・・」


なんとかして列車を降りたもののどこから探そうか辺りを見回すと列車の窓から上半身だけ出している桜色の髪男が顔が青くなっている。

いかにも気持ち悪そうだ。その男の前には一匹の猫もいて連れのようだ。


「(このままだと発車しちゃう、早く降ろさないと!)


「大丈夫?」


カレンは桜色の髪の男を助けた。


「ありがとう、ほらナツお礼言わなきゃ。起きてナツ」


猫は連れを起こす。


「ああ、ありがとな。」


「同じ乗り物弱い同士大変だよね。」


「そうかお互い大変だな」


「そうだね、私の名前はカレン」


「俺はナツ、でこっちの猫がハッピーだ。」


「あい!」


「じゃあ俺たち用があるからもう行くわ。」


「じゃあな!」「ばいばーい!」


ナツたちは勢いよく駆け出して行った。



「じゃあねー!」


走り去る二人の背中を見守りながら言う。


「私も行かなきゃ」


二人とは別の道を歩き出す。



「いい人だったね。」


「ああ、それに懐かしい匂いがした。」


「?匂いt「キャーーーー」「サラマンダー様ー」何だろう?」


ハッピーの言葉を遮り広場からなにやら黄色い声が聞こえる。


「もしかして!?」



「「イグニール!!」」



ナツは広場の人だかりをかき分け、騒がれている中心人物を確認するが...


「違ったか...」


「早っ!?」


すぐ帰ろうとしたナツは周り女性からぼこぼこにされる。


「あんたいきなり何よ!」「しつれいじゃない、謝んなさいよ!」


「いったいなんなんだ?」


「まあまあ君たち、落ち着きたまえ。君には僕のサインをあげよう、友達に自慢すると言い。」


「いやいらね」


ナツは同じようにぼこぼこにされてしまう。


「今夜船でパーティーをやるからみんな来てね。」


そういうと炎に乗り、去って行った。


「いけ好かない奴よね、ホント」


一人の女の子がナツに話しかけて来た。


一方、カレンはとあるレストランで食事をしていた。


「あ!カレンじゃねえか。」


「ナツ!また会ったね。」


「知り合い?」


「私はカレン、あなたは?」


「私はルーシィ、よろしく」


その後カレンはナツたちと一緒に食事をすることになり、その時ルーシィと出会ったきっかけやルーシィが星霊魔道士であることやサラマンダーが魅了という魔法を使っていた事などを聞いた。


「人違いだったね。」


「サラマンダーつまり火の竜だからイグニールだと思ったんだけどな。」


「サラマンダーって見た目じゃなかったんだね。」


「見た目が竜って人間としてどうなのよ。」


「イグニールは人間じゃねえよ、本物の竜だ。」


「私もその竜に会いに来たんだけど...」


「そんなの街中にいるわけないでしょ。」



「「「あっ!?」」」


「今頃気づいたんかい!!」


その後ナツたちと目的地を考えながら歩いていると...


「あの船見て!、たしかサラマンダー様の船よね?」「乗りたかったなー。」「フェアリーテイルのサラマンダーといえば有名よね。」


「フェアリーテイルだと・・・ちょっとあの船に用事が出来たから、行ってくる。」


カレンはナツから怒りを感じた。


「私も行く」


「おう!」


二人で船に乗り込む。どうやらこの船は人身売買を密航して行っていたようだ。


「「ぎぼぢ悪い」」


「登場かっこ悪!?ていうカレンたちなんでここに?」


「ルーシィこそ」


「とにかく一旦岸に戻すよ」


カレンは手を合わせ魔法を発動する。
すると船は大量の木々に押され岸に戻る。


「カレンも魔道士なの!?」


「後で説明するから、ナツは?」


「そうだった、助けないと」


ハッピーがそれを止める。


「大丈夫、言ってなかったけどナツも魔道士だから」


「え!?」


「へー」


「カレンリアクション薄っ!?」


カレンたちから少し離れた場所にナツはいた。


「俺はフェアリーテイルのナツだ!お前なんか見たことねぇ。お前が善人だろうが悪党だろうがフェアリーテイルを語るのは許さねぇ!!」


「死ね!!」


サラマンダーは炎の魔法を放つ。しかし


お前本当に炎の魔道士か?こんなに不味い炎初めてだぞ。」


「何あれ!?炎を食べてる?」


「ナツに炎は聞かないよ、だって火の滅竜魔道士だもん。」


「火竜の鉄拳!!」


見事一撃で倒す。しかし...


「ヤバッ!」


軍隊「貴様ら待てーーー!」


ナツはルーシィの腕をつかみ軍から逃げ出す。どうやら逃げ出した女の子の誰かが通報したのだろう。


「えっ!?」


「お前フェアリーテイルに入りたいんだろう?なら行くぞ!」


「うん!」


「私も入っていい?」


カレンはナツたちと並走しながら聞くと


「ああ、いいぜ!これからよろしく!」


満面の笑顔で答える。


「(ナツについて行けばなにかありそう。)」


直観だがカレンはそう確信していた。





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長々とすいません
次回からは少し短めです。

読んでいただきまことにありがとうございます。次回「ギルド」でまたお会いしましょう。

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