小説『 ONE PIECE 〜青天の大嵐〜 』
作者:じの字()

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“デカデカ 〜説得、あきらめるということ〜”白ひげの武器編

side エドワード・ニューゲート

「早くこの街から出て行ってくれませんか?」



「そりゃ・・・どういうことだ?」

すると、はため息をつきながらこう言った。

「我々はもう疲れたのです。」

「「は?」」

疲れたと出ていけって関係なくない?

すると、メディッシュさんが語り始めた。この町でなにがあったのかを。

「今から1年前程前、あの海賊が急にこの町にやってきて、こう言いました。
『殺されたくなかったら金を持ってこい』
 低抗する者や、金が払えない者は、海賊たちに殺されて行きましたよ。
 しばらくすると、海軍の船が来ました。よかった、これで救われるとだれもが思いましたよ。ですが、あの 巨人には誰もかなわなかったんです。
 賞金稼ぎがしました。別の海軍の船もきました。けど、彼らはことごとく敗れさり、殺されて行きました。
 我々は何回期待したと思います?我々が何度救いを求めたと思います?
 もう我々は期待することに疲れてしまったのですよ。
 あの巨人にはだれも勝てやしないのです。
 もう我々に期待させないでください。
 だから「だから何だ?」え?」

「だから何だってんだ?」

俺はいつのまにか言葉が漏れ出していた。

クソッタレどもが。

あのアホンダラの巨人のことじゃない。

こいつら

期待することをあきらめてしまったとかぬかすこの町のクソッタレどもにだ。

「お前らがあきらめてしまった理由なんざ俺はしらねえ。知りたくもねえしな。だが」

俺は町長の胸ぐらをつかみこう言った。

「そんなもんは、オメェラがそうやって線引きして勝手にあきらめてるだけだろうが!!自分達が勝手にあきらめたくせにそれを人のせいにしてんじゃねえ!!オメェラはそうやって逃げてるだけだ!!」

「!!ですが、我々には何のチカラも「ウルセエ!!」」

「ゴタゴタ言い訳してんじゃねえ!!海軍本部から戦力でも引っ張ってくればよかっただろうが!!いいか?こうなっちまったもんは仕方ねえ。俺らよりも先に負けた奴のことなんか知ったこっちゃねぇ!!だがな、俺たちは強い!!さっき逃げたのはあいつの実力がわからなかったからだ!!すでに攻略法は見えてる!!

テメエらが命預けるってんなら、

俺は!!

俺たちは!!

あのアホンダラをぶっ潰してやる!!」



「・・・本当ですか?」

ようやく分かったようだな。こいつらは助かりたいくせに、それをずっと他人任せにしてテメエらは逃げてきたみてえだからな。

「本当に倒してくださるんですか?」

「もちろんだ。」

何度も言わせんじゃねえよ。

「・・・っ。ありがとうございますっ。」

・・・・大の男が泣いてんじゃねえよ、みっともねぇな。

「決まりだな。」

急にグンジョーがしゃべりだした。そういえば、コイツ一言もしゃべらなかったな。

何故かにやりと笑いながら呟いた。

「武器がいる。」

side out

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白ひげっぱねーーーーーーーー!!!!!

どうも、人生史上最高の瞬間を迎えているグンジョーです。

目の前の人物が白ひげなんだなって、改めて感じました。

白ひげは逃げずに立ち向かう。それも、誰よりも先に自分がだ。だから、町長さんの逃げ腰の姿勢が許せなかったのだろう。たぶん、こういう人だからこそ白ひげ海賊団の皆さんはついてきたんだろうな。

さて、こいつの地震モーションは相手に完全にみきられてるはずだから、そこはなんとかしなきゃな。

というか、半ば巻き込まれた感じがしなくも追ないのですが・・・。

それは置いといて、

「決まりだな。武器がいる。」

「武器ですか?」

「そう。こいつの攻撃は隙がでかいからそこをカバーしてくれるような武器がいるわけよ。」

原作を見てみると分かるが、白ひげ地震が振りかぶる地震攻撃と、薙刀を使った地震攻撃とでは若干隙が異なるし、俺の記憶では前者は敵との間合いが広いところでやってたような気がする。さっきみたいな、敵が近すぎると効果をうまく使えないのかもしれないな。

そう、この戦いではその隙を補いつつ、俺というイレギュラーがいるこの世界を原作どおりにするという一石二鳥作戦をとることにしよう。

「だが、武器ったってそんな都合よく俺にあるような武器があるねえだろ?」

うーん、それもそうか。

「・・・心当たりがあります。」

おう、町長さんマジか。

「教えてくれないか?」

と、町長さんが山のほうを指さした。

「あの山なのですが、一人腕のいい刀鍛冶がいるんです。いるんですが・・・」

「いるんですが?」

「気難しい性格でして・・・。」

なるほど、THE職人ってやつだ。

「でも、頼むっきゃねえでしょ。」

今回の一件。そのカギはその職人にかかっている。

ここで引き下がれるわけがねえ!!

「彼は山の中腹に工房を持っています。」

「そうか、ありがとう。」

早速行こうとしたんだが、

「今日はもうやめたほうがいいかもしれない・・・。」

「え?どゆこと?」

「いや、あの山の夜は危険なんですよ。」

なるほど、でも今は時間が惜しい!!いくぞエドワード!!」

「分かってる。」

走っていく俺たちを見て、町長さんは「大丈夫かなぁ」といっていたが、人間の道を外れかけてる俺たちには関係なかった。

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「・・・こういうことか。」

「だな。」

俺たちは怪物たちに囲まれていた。

それも変なのばかり。

ギザギザの歯がいっぱいついたウサギとか、舌なめずりしているゾウとか。君ら草食だよね?

「グンジョーおりゃあ思い出したことがあるんだが。」

「どうしたいってみろ。」

「こいつら全員肉食だ。」

でしょうね。

でも、今はそんな時間ねぇ!!

「とりあえずどいてもらうぞ!!“暴風ウォークダウン”!!」

「「「「「「ギュニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」」」」」」

うんうん一掃にはこれが便利だ。

「一気に走りぬけるぞ!!」

「グンジョー。」

「何だ。」

「後ろからまたきてんぞ。」

振り返ると新手が追いかけてきた。

「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

「ちっしょうがねえな。」

振動で応戦する白ひげ。でも、敵は次から次へとやってくる。こっちは時間ねえのに!!

どうするべきか・・・。

しかし、俺が気付くといつのまにか動物達の動きが止まっていた。

?どうしたんだ?

次の瞬間動物たちは地面に崩れ落ちた。

「!?」

「何が起きたんだ!?」

「カッ!!オメエラ!!なにわしの庭に勝手にはいっとんだ、カッーーーーー!!」

後ろを振り向くとそこには、明らかに気難しそうなジイサンがいた。

俺たちは一瞬にしてこう思った。

((こいつが刀鍛冶だな・・・。))

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はい、というわけでした。

この白ひげの武器編は原作にはない僕のオリジナルですが、白ひげの成長に必要なものだと思いましたので書かせていただいてます。

さて、次回!!

現れた刀鍛冶のジジイ!!

白ひげの武器をはたして作ってくれるのか!?

町民たちは本当に立ち上がるのか?

次回に続くっ!!

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