小説『 ONE PIECE 〜青天の大嵐〜 』
作者:じの字()

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“デカデカ vs巨人決着 〜デジャブってのは以外とおこるものだよ〜” 白ひげの武器編



「アホンダラァ・・・。」

白ひげとロッキーは睨みあっていた。お互い実力は拮抗しているだろう。しかし、精神的余裕は断然白ひげにあった。

なぜなら、

(馬鹿な!俺の艦隊が1つ残らず全滅だと!?)

自分よりも力が劣るはずのチビ人間がこれほど強いとは思わなかった方だ。

「よそ見していいのか?」

「!?」

白ひげはすでに薙刀を使って振動発射態勢をとっていた。

「無駄だ!」

突っ込んでくれることを予想して、前みたいに腕を掴んでやろうとしたが、

「ウェアアアアアアアアアアアアアアア!!」

白ひげはそれをみこしてそのまま振動を放った。

「グオッ!?」

巨人族の持つ巨体でも吹き飛びそうになるほどの衝撃波。並みの人間だったらそれで戦いが終わってしまうだろうが、それでも耐えきったのはロッキーの船長としての意地だろう。

(な、何だこいつは!?本当に人間か?)

ロッキーは自分と対峙している相手が格下の相手とは思えなかった。

いや、

そんなことがあるはずがない!!

俺が最強だ!!

「チ、チビ人間んんんんんんんんんん!!俺を怒らせたな!?」

ロッキーは懐から鉄球を取り出した。といっても、一つ一つが普通の人間ほどの大きさがある。

「貴様をこれでつぶしてやる!!」

一気にすべての鉄球を投げる。

ドン!!

その一つが白ひげに当たった。

(勝った!!)

ロッキーはそう確信した。

衝突で薪上がった粉塵がはれてくると・・・

(薙刀だけ!?)

そこには、白ひげの武器しかなかった。

「甘えな。」

そう、白ひげ本人はすでにロッキーの懐にはいってきていたのだ。

「な、何をする!?」

白ひげの腕に振動エネルギーが溜まっていく!!

「自分の行動を省みてみな。ま、俺はいまさら許す気はねえけどな・・・。アホンダラア」

「う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

次の瞬間、振動を帯びた白ひげの腕がロッキーの顔に突き刺さった。

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ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

・・・・えげつねぇ。

白ひげとロッキーの決着を見ながらそう思った。

どうも、チキンハートことグンジョー君です。

俺もあれくらったんだよな?よく生きてられたな俺・・・。

まあとりあえず戦闘は終わったみたいだし。

心なしかフラフラしている白ひげに話しかけた。

「ダイジョブー?」

「ああ。」

「しかしすげえな。武器持ったとはいえ巨人を倒しちゃうなんて。」

「お前な、一様お前の発案だろ?信用してなかったのかよ。」

「・・・いやしてたさ。」

「何故一瞬口ごもったんだアホンダラ。」

とりあえず戦いが終わったことを知らせなきゃな。

「お〜い、終わったぞ〜。」

「だ、大丈夫ですか?すごい音がしましたけど!?」

直ぐ近くにいた町長さんが走り寄ってきた。

「おう、全部終わったぞ。」

町長さんの後ろからゾロゾロと他の町民達が続いてくる。

彼らはまず、気絶しているロッキーを見、そして沈没した船を見た後、お互いの顔を見たり、驚いたりしている。

「や。」

「や?」

「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

そして、次の瞬間には町長さんの歓喜の声が漏れていた。

「やった!!」「ロッキーが負けた!!」「俺たちは自由だ!!」「自由よ!!」「よかったー!!」

「フン、クソッタレどもが・・・。」

嬉しそうじゃん白ひげ。

こいつも気に入らない奴ぶっとばせてよかったのかもしれない。

まあいいさ。

「グンジョー。」

「何だ?」

「後は頼む。」

そしてバッタリ倒れこむ白ひげってえええええええええええええええええええ!?

「ゴー・・・ゴー・・・・。」

寝てやがるコイツ。

よく見るとクマがある。

昨日は寝てなかったのか?

いや、ちょっと待て。

「」

そういえば、この町に来る前ずっと一人で飛ぶ斬撃の練習してた気がする。

あれ、俺が起きた時にはもうやってたから早起きしたんだと思ったんだけど、まさかこいつ寝ないでずっとやってたのか?

アホだ・・・。

未来の大海賊が非常に心配になった。

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「ンゴー、ンゴー、ンゴー、ンゴー」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

人が倒れていた

道端に。

ロッキーを倒した後、すぐに宴になった。

この1年間で溜まっていたものを発散するように町民達ははしゃいでいた。

俺と白ひげは主役だ何だとかいって一番いい席に座らされた。

まさか、こんなふうになるとはな。(ちなみに、白ひげはいつの間にか起きて酒飲んでた。アル中め!)

で、俺は気晴らしに散歩してるんだけど。

うわあ、デジャブ。最近こんな光景見たことある。

てか、背中に“正義”って書かれている・・・海軍か?

とりあえず起こそう。

「すいません。起きてください。」

「ンゴ・・・。」

「こんなところで寝てると風邪をひきますよ。」

「ンガ。」

ヒュゴッ!!

「おわあ!?」

バコン!!という音がして石造りの床が壊れた!?

何この無駄なパワー!?寝ぞう?寝ぞうなのか!?

「む?」

あ、起きた。

「お前誰だ?」

「あ?」

「俺はなんでここにいるんだ?」

「いや、質問したなら聞けよ。」

「そうだドーナツを8日間ぶっ続けで食ったからだった!!」

「自己解決してんじゃねえか。」

「そうだ、俺のドーナツは!?」

「・・・もういいや。」

何かこいつと話してると疲れる。というか、どこかで見た顔なんだよな?

「何をしている?」

「はい?」

「はじめて人に会ったら自己紹介が鉄則だろうが!?」

「・・・分かったよ。俺の名前はグンジョー。賞金稼ぎだ。」

「そうか、俺は













モンキー・D・ガープ。海軍本部准将だ。」

「・・・ええ?」

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おじいちゃん登場です!!

さて、ガープさんはこの物語にどう絡んでくるんでしょうか!?

次回グンジョーの身に何かが起こる!?



続くっ

-15-
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