小説『 ONE PIECE 〜青天の大嵐〜 』
作者:じの字()

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“事件 〜そう、それは突然に〜”



「そこでな、あの人は言ったんだ。」

「「「「「ほう。」」」」」

「“辻斬り御免”」

「「「「「ブハハハハハハハハ!!!!」」」」」

「笑うなよう!!そんなことで笑うなよう!!」

「わー辻斬り御免が起こったー!!」

「にっげろー!!」


どうも、戦闘は終わったのに体よりも心のほうがボロボロのグンジョー君です!!

あれから海兵達を全員縛り上げて、宴をやっているよ!!

さらりと海賊のうたげに混じる俺。最近違和感なくなってきたな・・・。

白ひげは勝手に酒樽を空にしているし、シキは1人だけ中将と闘えなかった腹いせにロジャーと喧嘩してる。

何というかいつも通りの光景が戻ってきた感じだな。

俺?

俺はあれですよ、酒飲めないから。うん、酒のめへんねん。あー、困ったな酒飲みたいのになー。


「おお、グンジョーここにいたか・・・プッ。」

「笑ったよね?ねえ、今笑ったよね?人前でどうどううと笑ったよね?よっしゃ“辻斬り御免”じゃあ!!」


はあ?酒が飲めない?んなわけねえだろ!!



“恥ずかしいんだよ!!”



あそこの輪に加わったら絶対“辻斬り御免”がきたーwwって馬鹿にされるだろ!!一体どこのイジメだよ!!

白ひげにさえ


「おまえ“辻斬り御免”って・・・ww」


って馬鹿にされたんだよ!!

何なんだよ!!このいやな話が高速で広がる様は!!

あれ?そういえば前世でも“親のおもちゃ”とか“ガリ勉”とか言われたような気がするorz


「あー、グンジョー?落ち込んでいるところ悪いんだが、少し見てもらいたいものがあるんだが?」

「わかった。おれがんばるお・・・。」


ネガティブモード☆モード再☆発☆動!!

とりあえず、悲しみを乗り越えて渡されたものを見てみるお・・・


「今朝のニュースクー?っ!?これは!?」


そそそそそそこには!!


「ああ、俺たちが起こした事件がすでに新聞に載っているんだ。」

「・・・・。」

「驚くのも無理はないな。本来世界政府は自身の失敗は公表することは少ない。私の予想だが、今回は海軍内の派閥争いが関係しているのだろう。おそらく、彼ら中将の所属していた派閥を潰すため・・・、内部粛清も兼ねて海軍の戦力の増強を行うつもりだろう。まったく海賊にとっては厄介なことが増えたな」

「そんなの関係ねえ!!」

「は!?」

「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで



              いつのまにか俺が奥超えになってんだーーーーーー!!!!!」


そう、そこにはほかの賞金首とともに


“辻斬り”グンジョー  1億4000万ベリー


そう書いてあった。


「良かったじゃないか、悪名が上がるのはいいことだぞ?」

「フッザケンナ!!また海軍やら賞金稼ぎやらにねらわれるじゃないか!!」

「初めて会ったときから思っていたが、不思議な奴だなお前は。海賊が平穏を望むなんて将来生きていけないぞ?」


うるさいやい!!

俺は平穏をのぞむんだ!!

例えそれが一時の夢であっても!!

俺はそれをのぞむんだ〜〜〜〜〜〜〜!!


「みんなーーーーーーー!!大変だーーーーーー!!」


1人オペラをしている俺と、それを呆れて見ていたレイリーに向かって海賊が駆けてきた。


「どうした?」

「あ!副船長!!」


どうやらロジャー海賊団の人らしい。

そういえば、この人たちは常に苦労しているイメージがあるな。


「そ、それが・・・」

「ロジャーとシキの喧嘩がひどくなりすぎて町を破壊するレベル担ってきたのか?」

「今回は違います!!」


前はあったのかよ!!

ゼエゼエと荒い息を整えながら、船員は声を絞り出す。


「沖に、海軍の軍艦が現れました!!戦闘の船には“大将”コングが乗っています!!」

「「何!?」」


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side コング




船の船首で霧に覆われた海をにらむ。

我々自身が暴走した中将を潰す予定だったのだが・・・

海賊どもが勝ってしまったことによって作戦は変更になった。


敗北した中将および海兵の回収


おそらく、事態の収拾を図るとともに海軍の威厳を取り戻すためだろう。

彼らは口だけ達者で碌に訓練もしないから気元々に入らなかった。

ともかく、うるさかったタカ派の将校をそぐことができるのはいいことだ。

しかし、もう1つ指令も出た


可能ならば海賊を捕縛せよ


しかし、これは可能ならばだ。

一部の者はともかく、ほかの海賊とはできるだけ、海賊とは問題を起こさないようにいきたいのだが・・・。


「島が見えたぞー!!」


そろそろ目的の島に着くようだ。

戦闘も考えて一応準備をしておかなければな・・・。


「コングさん!!」

「コング大将、何かお呼びですか?」

「おう、待っていたぞ。」


そういえばこいつらを呼んでいたのだった。

ガープ、センゴク

おそらくこいつらは次世代を支える海兵になるはずだ。

ゆっくりと育てていかなければな。


「で?話というのは何でしょうか?」

「ああ、そうだった、お前らの昇進が決まった。」

「おっ本当ですか!?」

「!?」

「時期的にもそろそろいいのではないかという意見があってな。センゴク、これからもガープを頼むぞ。」

「任せてくださいコングさん!!」

「お前は世話される側だろ!!」


はしゃぐガープの横でセンゴクは頭を抱えている。

やはり、こいつらはいいコンビになるな。


「そろそろ上陸だからお前らも準備しておけよ。」

「分かりました!!」

「・・・分かりました。」


さて、俺も準備に入るかな?

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