”バクバク 〜青年よそれなりに頑張れ〜”
今日も海賊が騒いでいる。いつものことながら無駄にウルセエナ。
と、
「なんだてめこらぁ!?」
「やんのかゴラァ!?」
・・・喧嘩始めやがった。
「グンジョー」
「はい?」
「鎮火してこい。」
「・・・あい。」
ツカツカ
「オキャクサマ」
「「あ?」」
「ウルセエでございますよ?」
ドゴッ
はい、鎮火完了
というわけで。
修行がんばろー!!から早10数年ほどたちまちた。
みんなのグンジョー君ですよーーーーー!!!
元日本人とはいえ貧弱なガキンチョは今や色の目、灰色の髪の好青年になりました。見た目は.hackのハセヲ君です。なんで知ってるかって?むかし、ちょっとね・・・。今やどうでもいいや。
ハイ、いきなり調子に乗ってすいません。
というわけで、レッドさんの酒場で給仕をしてるよーーーー。
え?口調変わりすぎ?
気にしたら負けだよ。
さて、最近ようやくゴール・D・ロジャーとかの話、というか悪名?を聞くようになってきた。海賊王の称号も近いね。
んーつまりこのころからやヴぁい人たちが各海で大暴れし始めるっちゅうわけだ。恐ろしいね。
さてルーキー達が頑張っている間、伊達に給仕してボーッといきてきたわけじゃねえんだわ。
何してたかっていうと頑張って自分の剣技を鍛えてました。
結果的にある程度の相手には対抗できるようにはなったんじゃね?
で、俺のしたことだけど手始めに、ゾロみたいに筋トレとか基礎体力をつけることにした。基礎は重要だからね。
朝起きて店がはじまるまでとにかく筋トレ素振り&手伝い。
手伝いなんだけど酒樽は地味に重いから筋トレに役に立った。
基礎体力をつけた後(これが長かった)、剣の練習をしたんだけど、これが木刀なんだけど最初のころは木刀がすっぽ抜けてどっかいっちゃうこともあったね。
で、なんとか剣をコントロールできるようになった時は俺の部屋はボロボロになってた(泣)。
まあ、多少の犠牲を元に独学で剣を覚えていきました。
覇気は無理。とりあえず、あるとは思うんだけどできた気がしない。
いや、構えなんて適当だよ?剣両手でもって構えるのが剣道のスタイルだと思うけど、俺なんか鞘がない居合っぽい状態で下から上に切り上げるからね。
一応元海賊やってたレッドさんがちょくちょくアドバイスしてくれたけど、それも役に立った。いやぁ、亀の甲より歳の、え?レッドさんなんでもないっすよ。歳?俺そんなこと言ってないすけど?
で、訓練に付き合ってくれたレッドさん(ガチで斬りかかってきた)に礼を言った後しばらくしたら実戦。
やり方は簡単。街に出て喧嘩吹っ掛け倒す。これだけ。で、がんばってやるんだけど時には1対10とかあってスゲー大変だった。いや、勝ったけどね。
でもいかんせん、木刀じゃ威力が不足しているってことに気づいた。
日本刀欲しいなあ・・・、って思ったので、客が置いて行った忘れ物をパクッてモノホンの日本刀手に入れた。いやー神々しいねえ。後でそのお客さんが来て騒いでたけど、レッドさんがぶっ飛ばしてた。アザース。
で、本物も手に入れたからモットガンバロー、って感じで何年かそれでやってたら、ある日いきなり刀身から衝撃波が出た。
おい、マジか。
ブンってふったら目の前のガラス瓶がスパンってなったからね。相手してくれた人おびえてたし。
ついに俺も化け物の仲間入りかと。
いや、転生してからスゲェな俺。
ほんでもってここ最近で自分の剣術を確立させた。
剣自体を速く振り回すか、時には自分が高速で移動してぶった斬ったりする。
うん。明らかに集団戦闘用だね。オーバーキルともいう。
というか、対個人用の技一つしかないし。
俺の剣術の明日はどっちだ?
そんでもってレッドさんに見せたら俺の剣は疾の剣とか言われてるらしい。
なるほど、柔でもないし剛ってかんじでもないしね。
で、剣の腕を鍛えつつ暴れる客を(物理的に)鎮めるのが俺の仕事。
前はレッドさんがやってたけど、俺が成長して強くなってきたのでその役割は俺になり、給仕&用心棒をしている。
さて、俺もこの街で長い間生きてきた。
で、
この街今の俺には弱すぎじゃね?
はじめてこの街に来た時はどこの地獄だよ、とか思ってたけど、いざ成長してみるとなんてことなかった。
カミサマの言う、危険レベルは一般人から見ての危険レベルだったらしい。
というわけで、俺は相手のレベル不足に困っている。
いやねえ、戦っても戦っても弱いのしかいねえんだわ。
うーん、困ったなあ。
ピーン
「そうだ、海へ出よう。」
京都気分で決めちゃいました。
というか、ONE PIECEの世界に来たのに海に出ないのってどうよ。それこそカミサマのご意思に反してんじゃね?
昔は生きていくために剣術を学ぼうとか思ってたけど、ある程度場数を積んだ俺は、強い相手と戦いたい!!という欲求がある。
俺にはまだ見ぬ強敵たちと戦って戦って自分にしかできない生き方をする、そう決めた。ならば、それにしたがうべきだ。
さて、戦った相手に賞金首もいたので、ある程度蓄えはある。
船食糧は買うとして。
問題はレッドさんだな。世話になったから出て行くのも忍びねえなあ・・・。
とりあえず、今日の仕事終わったらレッドさんに話してみるか。