小説『 ONE PIECE 〜青天の大嵐〜 』
作者:じの字()

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“グラグラ 後編 〜怪獣大決戦・・・終了!!〜”


side エドワード・ニューゲート

(・・・終わったか?)

振動をたたきつけた後、俺はそいつを見下ろした。

初めて会った時、こいつは俺に回し蹴りを入れ、こういいやがった

       一人でさびしいのか?

クソナマイキな野郎だ。

コイツにとってはなんてことのない一言だったんだろうが、今の俺には何故か無性にムカく言葉だった。

俺は1人ぼっちだった。だから仲間を求めた。でもそれだけじゃ駄目だったんだ。

俺が欲しいもの。

この海に求めたもの。

“家族”

家族とはなんだ?

そんなもの、考え方次第でいくらでも手に入る。

前の海賊団でも、他のクルーを“家族”だって思えばそれでよかったはずだ。

でも、俺はそれを許さなかった。

だから、船を降りた。

何故だ?

(・・・)

何故だ?

(・・・・)

一人ぼっちだからか?

(・・・・・)

ああ、

そうか

そういうことか。

俺は

魂で結びつくことができる

俺のことを

求めてくれる

背中を

預けられる

一緒にいて

笑ってくれる

“ぬくもり”を

求めていただけなのか。

「ガッ!!」

チッ、さっき受けた傷が疼きやがる。

さっさと街に行って傷を治すとするか。はたして間に合うかどうかだなぁ・・・。

俺はもう一度そいつのことを見る。

・・・まさか、こんな“狂犬”に教えられたとはな。

今生の別れになるのが口惜しいが、俺の一撃を直に受けたからにはもう起き上がらねえんだろう。・・・こいつのことは“強敵”絶対に忘れねえようにしよう。後で墓でも作ってやるか。

と、俺はそいつに背を向けて歩き出したが

その時後ろでガシャ!!という音がした。

(・・・)

絶対もう無理だろうと思っていた。俺の地震が直撃したんだ。常人ならそれだけでおだぶつだろう。

しかし、剣を支えに目の前のこいつは立ち上がろうとしていた。

「おうい?海賊さんよ、ゴフッ。勝ったつもりになるのはまだ早いと思うんだけどなぁ〜?」

手負いの獣が何言ってやがる。・・・、俺もそうか。

「クソ生意気な・・・。」

上等だ。

俺はもう一度“強敵<とも>”に向き直った。

side out

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やべえ、目がかすむ。体中がいてえ。

どうも、(ガフッ)決闘してボロボロになってるほうのグンジョー君です。

白ひげさん。白ひげさん。なんで白ひげさんは僕の体に全力で地震エネルギーをたたきこんだの?

A.それはね君がムカついたからだよ?

(・・・)

やっとる場合か!!

さて、今俺に起こってるのは人生最大のピンチ。

なんてこった、一番戦いたくない相手に一発強いのもらっちまった。意識はまだあるがぶっちゃけヤベエ今にも色々吹っ飛びそう。たとえば天国とか。

・・・、冗談も言っていいときと悪い時があるよね?

というか、何勝った気になって歩き出してんだよエドワード・ニューゲートォォォォォ!!俺はまだ負けちゃいねぇぇぇぇぇ!!

俺は虎丸を杖代わりに起き上がる。

何ビックリした顔してんだよ。俺はまだ死んじゃいねえぞ?

「おうい?海賊さんよ、ゴフッ。勝ったつもりになるのはまだ早いと思うんだけどなぁ〜?」

やべ、血でた。てか、負け惜しみにしか聞こえねえ。

「クソ生意気な・・・。」

「生意気で結構。でもさ、あんたもフラフラじゃん?俺の“爆風ナマズスクランブル”受けて立っていることが未だに信じられないんだが・・・。あんた本当に人間?」

「いや、その質問は俺がしてえよ。武器から衝撃波飛ばすたぁ、どうやったらできんだ?お前さんこそ人間の皮被ったなんかじゃねえのか?よかったら今度教えてくれ。」

「いいよ、俺に勝てたらな。」

「なるほどな、グラララララララララ。」

つか、ヨロヨロのけが人達が何言ってんだ。もし、今これで一発喰らったら俺死ぬるぞ。・・・一発?

「エドワードさんとやら、提案があるんだが。」

「なんだ?」

「お互い全力の一撃を出し合ってそれで終わりにしなか?」

「・・・なるほどな。」

相手にもここままやってもらちが明かないってわかったみたいだ。理解が速くて助かる。

ふう

俺は力を抜く。

心に波風一つ立てることなく。

これは奥の手だ。

今までは剣をふりぬく“速さ”で技を放っていたが今度はそれに、



“俺自身の速さ”を加える。



大規模破壊ではない、“最終決着用”の技。

エドワードも振動発射態勢をとっている。さっきより深い!!

俺も一気に走りだす!!





「いくぞ!!強敵<とも>よォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!」





「こい!!大海賊!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





                「「俺はお前に負けない!!」」


「ウェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


「“カミカゼ“嵐””!!」



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グランドラインにあるとある孤島。

そこは、近くに街がある以外特に何もない島だ。

しかし、そこは、海賊たちの中で、グランドラインに来たら必ず行くべき“聖地”とされている。

何故か?

それは、



“地震”



“大嵐”



この二つの天災が歴史上初めて激突した場所だからだ。

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え?結果?

結果は相うち。

俺はあいつの全力の振動をくらって、

あいつは俺の全力の斬撃をくらって。

見事に体力尽きて、地面に倒れ伏している。

「・・・・・・・・オイ。」

「・・・・・・・・何だ。」

「お前に聞きたいことがあるんだけどよ。」

「・・・・飛ぶ斬撃なら教えてやるよ。」

「グラララ、そいつはありがてえな。でも、俺の言いたいことはそれじゃねえ。」

「じゃあ何?」

「なあ、お前














俺の・・・・・・・・“家族”になってくれないか?」














「・・・ハァ!?」



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文章多くてすいませんじの字です!!

さあ終わった!!最強との戦い。いかがだったでしょうか?

グンジョー「いや、いかがでしたかってただ技ぶつけあっただけじゃん。」

え?

白ひげ「あと、オマエ何げにネタバレしてねえか?」

い、いやいやそんなことはない!!そんなことはないはず!!

さあ、次回は療養タイム!!けが人2人の運命は?グンジョーは家族になっちゃうのか?

原作の登場人物とも会えちゃったり!?

さあ、本格的に群雄割拠の時代はじまるぞーーーーーーー!!!!!!!!!!!

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技解説です。

カミカゼ“嵐”  

走りながら相手に特攻し、そのまま高速の剣を斬りつける。まさに、“疾”の剣の最強の奥義ともいえる。現在のグンジョーの技の中でも最大の威力を誇るが、一歩間違えれば敵の反撃により、自滅の可能性もあるので多用はできない。

-9-
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