小説『魔法少女リリカルなのは 〜自由気ままな転生者〜』
作者:レムルス()

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 第7話



俺の家に居候(シュテル)が増えて数週間、


「はぁ?テスト勉強?嫌だよ面倒くさい。」


何か魔王様からよく分からん誘いを受けていた。


「ほらっ、テストももうすぐだし、西条君も寝てばかりで問題解らないかな?って。だから一緒にやるの。」


「理屈は解った。けど、俺、あの範囲位だったら、9割はとれるぞ?」


それに高町は硬直する。


結構失礼な奴だな。俺は違うけど、傷付く奴は傷付くんだぞ?


高町は暫く固まり、そして、


「えっと、冗談?」


「・・・完璧に馬鹿にしてんな?大学の内容までなら一通りは出来るぞ。」


「ふぇぇぇぇぇ!」


「んじゃ、そう言う事で。」


「な、なら、私に国語を教えて欲しいの!」


ん?今国語をって言ったよな?


「・・・はぁ?高町、お前そんな国語悪いの。」


「今やれば赤点以外取れないの。」


「・・・かなり悲惨だな。」


まだテストも見てないのに赤点確実とか言えるあたりが。


「だからお願いするの!」


「はいはい、解ったよ。あぁ、面倒くせぇ。」


「ありがとうなの!じゃあ早速行くの!」


高町にそう言われながら引きずられていく。


「・・・シュテル、オリジナルよりお前の方がよっぽど優秀何だけど。」


そんな事を誰にも聞こえない様に呟きながら。


「あ、なのはも来た。ってあんたも?はぁ〜、まぁ良いわ。何処教えて欲しいの?」


「・・・余程馬鹿にされてるな、俺。ちなみに俺、教える側だぞ?」


そう言うと、その場に居た皆が固まる。


「・・・冗談ね?」


「いや本気で。」


「じゃあこれ解いて見なさい!」


問題を渡される。そして数分後、


「ほれ、終了〜。」


「早っ!貸しなさい!・・・なっ、全部合ってるわ。」


「「「えぇぇぇぇ〜!」」」


「お前等がどんだけ人を馬鹿にしてたか今ので分かるぞ。」


「だって何時も居眠りしかして無いし。」


「絶対理不尽や!」


「にゃはは・・・本当に勉強出来たんだ・・・。」


「自分で教えろとか言ったくせに信じてなかったのかよ。」


「だって何時もが何時もだから。」


「・・・まあ良いや、ほれ、やるんだろ?ならさっさと出す。」


「あっ、そうだったの!」


「はぁ〜、面倒くせぇ。」


そう言いながらこっちも教える準備に取り掛かる。


・・・あれ?何で面倒くさがりなのにこう言うのはやってんだ?俺。


面倒は嫌いだし、原作組には出来るだけ関わらない様にしてたはずなのに。


そんなことを密かに思いながら。







「西条君、ここは?」


「んあ?あぁここはこっから此処までをこういう風にまとめて・・・」


「あ!そう言う事!分かったの!」


「彼奴、何か教えるの上手いわね・・・。」


「あのなのはちゃんが納得する程・・・凄いね。」


お〜い、本人の前でそれはどうかと思うぞ、まぁ聞いてないけど。


「なのは〜、そっちはどう、ってもうそこまで行ったの!」


「うん!」


「・・・・・」


何故にこっちを向く?うわ、嫌な予感。


「私にも教えて下さい!」


はい的中〜。


「まぁ良いけど・・・何を?」


「国語!」


・・・あれか、魔法使いって、文系から逃げてる奴で一杯なのか?


「はいはい、まぁもう時間だし次の機会にって事で。」



「分かった。明日ね。」


・・・俺の連続参加は決定ですか。


「・・・まあ良いや。んじゃ、そう言う事で〜。」


そう言いながら去っていく。


はぁ〜、面倒くせぇ。俺ってば何でこんな面倒事に付き合っちゃったんだろ。


・・・あぁ、駄目だ、眠くて思考が回らん。ま、考えるのは後でもいっか。


その後、教える人数が更に一人増え、悠々とする二人のを見ながら三人を教える事になるのは、別の話。

-9-
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