小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side銀臥

なのは「はい、せいれーつ」

空中で手を上げながらなのはが呼びかける

スバル「はい………はぁはぁ」

スバルが返事をするが息が絶え絶えだ

他のメンバーもかなり疲れているようだ

なのは「本日の早朝訓練、ラスト一本。みんな、まだ頑張れる?」

フォワード「はい!」

疲れていても返事はいいな

なのは「うん、じゃシュートイベーションやろうか。レイジングハート」

レイジングハート『Alright Axel Shooter』

アクセルシューターが数個展開される

なのは「私の攻撃を五分間、被弾なしで回避しきるか、私にクリーンヒットを入れればクリア。誰か一人でも被弾したら最初からやり直しだよ、がんばっていこう!」

フォワード「はい!」

ふむ、一撃入れるなら今の状態のフォワード陣でもいけるか

さて、どう戦うか見せてもらおうか

なのは「準備はOKだね。それじゃ、レディ…ゴー!」

アクセルシューターがフォワード陣に向かってゆく

ティアナ「全員絶対回避、二分以内に決めるわよ!」

フォワード「おう!」

ほう

銀臥「二分以内か…」

ティーダ「お…おいおい、高町相手に二分って…」

無茶だろと呟く

銀臥「無茶ではないだろうな」

ティーダ「へ?」

どう言う意味?という意味を込めた視線をこちらへ向ける

銀臥「五分逃げ切るよりも二分で一撃当てる方が今のあいつらには可能性がある」

ティーダ「ふむ…」

銀臥「あれだけ疲労して五分間は厳しいだろう。逃げている間に体力が無くなって動けなくなる、何てことになれば次はそいつを抜いてやらなきゃならない」

ティーダ「あ〜なるほど」

理解したようだ

ティーダ「次の事を考えずに全力で行くってことか」

銀臥「そう、思いっきりやれば一撃ならどうにかなる。撃墜するのは無理だがな」

と話しているとウィングロードを走りなのはに接近するスバルとビルの一室から射撃しようとするティアナ

なのは「アクセル!」

アクセルシューターが向かう

ティーダ「直撃する!」

その言葉と同時にティアナとスバルをアクセルが貫く

銀臥「シルエットか…」

なのはの背後にウィングロードが伸び

スバル「でりゃぁあぁぁぁぁ!」

スバルがなのはに突撃する

なのは「!」

なのはが防御しスバルの拳と激突する

スバル「ぐぅぅぅ」

銀臥「そのままぶつけ合うのは愚策だな」

アクセルが方向を変えスバルを左右から襲う

スバル「!…ふっ!」

後ろに飛び回避した

体勢を崩しかけながらもなんとか持ちこたえアクセルシューターとの追いかけっこが始まる

ティーダ「さっきの攻撃、お前ならどうする?」

銀臥「スバルの方か?それともなのはか?」

ティーダ「前者だ」

スバルの攻撃か………

俺なら

銀臥「紙一重で躱して打撃を叩き込むな」

ティーダ「やっぱりか」

わかっていたなら何故聞いた?

ティーダ「お?やっと援護か」

見るとスバルを追っていた弾を追う弾があった

ティーダ「さすがに遅すぎるだろ」

銀臥「デバイスの不調でもあったんじゃないか?確か相当ボロボロだったと思うが」

ティーダ「いやいや、そんなもんいつまでも使ってんなよ」

銀臥「ルーキーにはデバイスは値が張るだろう」

ティーダ「まぁなぁ………ってあれ?」

何かを探すようにキョロキョロするティーダ

銀臥「どうした」

ティーダ「いや、ちびっ子どこいった?」

銀臥「あそこだ」

指差した先には何かをするつもりのエリオをブーストするキャロ

ティーダ「おお、あれで決めるつもりか?」

銀臥「かもな」

ティアナの弾丸とフリードの火球を躱しながらエリオの方に行くなのは

ティアナ「エリオ、今!」

その声を合図にエリオがなのはに突撃する

ドガァァン!

爆発が起こり、煙の中からエリオが吹っ飛ぶ

エリオ「うわぁぁぁぁ!」

スバル「エリオ!」

ティアナ「外した!?」

煙が晴れなのはを目視する

銀臥「終わったな」

レイジングハート『Mission Complete』

なのは「お見事!ミッションコンプリート」

エリオ「ホントですか?」

信じられないというような声で聞くエリオ

なのは「ほら、ちゃんとバリアを抜いてジャケットまで通ったよ」

指でバリアジャケットの焦げた部分を指す

なのは「じゃ、今朝はここまで。一旦集合しよう」

となのはとフォワードが集まる

ティーダ「ふぅ、ヒヤヒヤした」

銀臥「まだ若干危なっかしいな」

ティーダ「ま、今はまだ仕方ないだろ」

それもそうか

が、それよりも

銀臥「ティーダ」

ティーダの肩を掴み引き止める

ティーダ「ん?どう………し…た」

こちらを振り向き顔を青くするティーダ

銀臥「戦場では広い視野で見ろ、そう言ったはずだ。が、お前はエリオとキャロを見失っていたな」

ティーダ「え、あ、その、な?」

ティーダに笑いかけ

銀臥「貴様も特訓だ」

ティーダ「oh………」

orz状態になる

その後ティーダの悲鳴が聞こえたのは言うまでもない

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