side銀臥
銀臥「大回転魔弾!」
体を回転させ俺を囲むキラーズに対して魔力弾を撃ち込んでいく
フェイト「はぁ!」
フェイトは持ち前の速度で連携をさせないようにしながら切り裂いてゆき
なのは「ディバインバスター!」
連携が乱れ多数が集まった場所になのはが砲撃を撃つ
各自がキラーズを確実に倒していくが
フェイト「まだ居る………」
なのは「多過ぎるよ………」
キラーズの量は減るどころか増える一方だった
最初のキラーズの編隊を倒すのに時間はそれほどかからなかった
が、その後絶えずキラーズの増援が出現しそれの対処に時間を取られている
なのは達の顔に不安が浮かんできている
『フォワード達は大丈夫か?』
『キラーズの増援はいつ終わる?』
そんな不安が押し寄せて来ているのだろう
だが、キラーズを相手にする時に弱気になるのは悪手だ
キラーズとの戦闘では戦う意思を絶やさないことが重要になる
実際、転生前の世界では、質では圧倒的に優位に立っているのにも関わらず終わることのない増援に心が折れる者が多数現れ敗北した戦場を幾つも見た
今のなのは達は心が折れた者達になりかけている
銀臥「なのは、フェイト、気を抜くな」
なのは「あ…うん」
フェイト「ごめん…」
銀臥「フォワードなら心配要らん、何かあってもリア達が付いている」
なのは&フェイト「「!」」
驚いた顔でこちらを見てくる二人
銀臥「こんな所で落とされなどしたら、今必死に戦っているフォワード陣に合わせる顔が無いぞ」
なのは「そう…だね」
フェイト「皆、頑張ってるのに…私達が頑張らないわけにはいかないよね」
モチベーションが戻ってきたか?
銀臥「なら行くぞ…どれだけ出てこようが全て潰すだけだ」
なのは&フェイト「「うん!」」
と二人は元気よく返事する
銀臥「………」
だが………妙だ
いくらなんでもこれは出しすぎだ
確かにこいつらの量産性ならこれくらいの物量戦は出来はする
だが、現状する必要があるとは思えない
俺達をそれほど殺したいならヴィオンやドルガ等の【虚の民】の将クラスが出てくる筈
なのに今になっても出てこない
ここまで出す理由とはなんだ?
銀臥(時間稼ぎ?………いや、足止め?………まさか)
とある可能性に行き着いた
あくまでも可能性に過ぎないが現状最も高い可能性だろう
銀臥「シャーリー!フォワード陣の方に何かあったか!?」
シャーリーに通信で聞く
シャリオ「え?えーと今のところは………え!?何この反応、新型!?」
と焦ったような声を出すシャーリー
やはりフォワードを潰すつもりか………