小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side銀臥

銀臥&はやて「いただきます」

俺は起きた後はやてと一緒に夕食を作り今に至る

はやて「やっぱり銀臥くんの作る料理は美味いなぁ」

銀臥「はやての料理も十分美味いぞ?」

はやて「そうか?銀臥くんには劣ると思うで」

そんな料理談義を交わしていると俺達以外誰も食べていないことに気づく

銀臥「どうした?」

シグナム「いえ、私たちも頂いてよろしいのでしょうか?」

はやて「シグナムはこんな量二人で食べられると思ってるん?」

シグナム「いえ」

銀臥「ならそこから考えればわかるだろう?」

ヴィータ「…ハグ、ムグ」

ヴィータが近くの料理に手を付けるが

銀臥「あ、それは…」

ヴィータ「!?」

ヴィータは俺の発言に驚き噛むのを止めた

はやて「どうしたん?」

銀臥「ヴィータ、大丈夫か?」

ヴィータ「?」

ヴィータが「何が?」と言うように首を傾ける、直後

ヴィータ「!!???」

銀臥「間に合わなかったか」

悶絶するヴィータに水を渡すと一気に飲み干していく

はやて「ヴィータが手を付けた料理に何かあんの?」

銀臥「ああ、俺特製ロシアンミートボールだ」

シャマル「ろしあん?」

銀臥「9分の8が当たり、残りの1個が普通のミートボールだ」

ヴィータ「か、辛い。み、みず………」

水を求めるヴィータの様子に皆の顔が引き攣った

ザフィーラ「あ、主。9個ということは」

銀臥「もちろんお前の分もあるぞ(ニコッ)」

ザフィーラ「………」

どうせ自分のミートボールは無いとでも思ったんだろうな

ファノ「あの、食べないという選択肢は」

銀臥「無いな」

ファノが絶望したかのような顔になる、辛いものが苦手なようだな

シャイナ「ただ辛いだけならば」

とシャイナがミートボールを口にする

が、甘いなシャイナ

シャイナ「?」

俺の思考にシャイナがミートボールを食べた直後疑問を抱いたような顔をする

だがもう遅い!

シャイナ「!!!!!!?!??????」

シャイナが悶絶した

ルキアス「あの銀臥様?どういう意味でしょうか」

ちなみにルキアスは俺のことを銀臥様と呼ぶ

銀臥「どうせ誰かはハバネロとかでも大丈夫な奴いるんじゃないかなって思ったから」

俺は冷蔵庫に向かい"アレ"を取り出す

銀臥「わさびを多量に入れてみた」

はやて「うわえげつない!」

シグナム「では次は私が」

と言ってシグナムが食べる

銀臥「まぁ?辛いってのだけもつまらないから?」

シグナム「…っむぐ!」

ザフィーラ「大丈夫かシグナム!!」

シグナム「に、苦い………」

銀臥「とかも混ぜたりしてww」

過去最高だと断言できる笑顔で告げる

銀臥以外(鬼か!)

銀臥「さて、俺も食べるか」

どれにしようかな?と選んでいると

ヴィータ「こ…これ食え」

ヴィータがミートボールを皿に乗せて渡してくる

銀臥「ありがとな」

ヴィータ「どこに普通のが置いてあるかわかってるかもしれないのに選ばせねぇ………」

若干泣きそうな声でそう言う

銀臥「じゃ、いただきます」

パクっ!

銀臥「ムグムグ」

銀臥以外「………(凝視)」

妙だ、何も異変が起きない

食べ終わった

銀臥「普通だった………」

ただ一言それのみを告げる

シャマル「じゃあ残ってるのは………」

はやて「当たりのみ………」

ガンバ\(*⌒0⌒)♪

ルキアス「無責任ではありませんか?」

気にするな

ファノ「はぁ………私が行きます」

ルキアス「ファノ………正気!?」

ファノ「ハグっ!!」

勢いよく食った

ファノ「うぐっ」

はやて「大丈夫かファノさん!?」

ファノ「あ………」

はやて「あ?」

ファノ「甘すぎ………ます………」

バタッ!

ルキアス「ファノ!!」

ルキアスが異常なほどに怯えている

ルキアス「甘いもの好きなファノが拒絶反応で倒れるってどれだけ甘いのよ………」

そうだったのか

残った者たち「「「「た、食べたくない………!」」」」

シャマル「う、うぅ。い、逝きます!」

はやて「シャマル!字が違う!!」

シャマル「えいっ!」

シャマル「!!???」

シャマルが昔のアニメで梅干し食べた人みたいな顔になった

シャマル「すっぱぁぁぁぁぁいぃぃぃぃ!!」

シャマルが絶叫した

ルキアス「ファノ、今私も逝きます」

はやて「だから字が違う!!」

ルキアス「あむっ!」

ルキアス「………」

はやて「あれ?何もない?」

ルキアス「はれぇぇ〜?なんらかいいきぶんれす〜」

はやて「酔っ払った!?」

ルキアス「よってらへん〜」

はやて「あかん、覚悟決めてかなヤバイ………」

ザフィーラ「主、先に逝く不忠をお許し下さい」

はやて「ザフィーラ…逝ってらっしゃい」

ザフィーラ「盾の守護獣ザフィーラ参る!」

ガツッ!

ザフィーラ「む…無念………」

はやて「どんな味か言って!?気になるけどめっちゃ怖い!」

銀臥「残るははやてだけだな」

はやて「ええで、私も覚悟決めたから」

銀臥「やる気満々だな」

ただの食事なのに

はやて「あぐっ!」

ムグムグ

はやて「あれ?」

ムグムグ

ごくん

はやて「めっちゃ美味いナニコレ!」

銀臥「やっぱりはやてがそれを引くか」

はやて「何なんこの味?」

銀臥「単に美味しいだけ」

はやて「?でも普通のは1つだけって」

銀臥「ああ、だから"普通"のは1つだけだったろ?」

はやて「………なるほどなぁ」

そうして9人の夜は終わった

翌日、ひどい目にあった7人にO☆HA☆NA☆SHIを受けて気絶したのは言うまでもない

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