小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side陣夜

シャイナ「喰らえ!」

シャイナがデバイスの大剣を振るう

闇の書の意思「…」

ガキン!

障壁にぶつかり傷つけることもできずに離れていく

なのは「ディバインバスター!」

シャイナの攻撃で動きを止めた間になのはがディバインバスターを撃ち込むが

ドォォン!

闇の書の意思「無駄だ」

陣夜「あれでもダメージを与えられないのか」

無傷のまま、その姿を煙の中から表す

闇の書の意思「…」

闇の書『Photon Lancer Genocide Shift』

その機械音声と共に展開される凄まじい数のフォトンランサー

陣夜「すっげぇ数………」

なのは「うわ………」

フェイト「まずい…かな」

はやて「あんなんアリかいな!?」

シャイナ「ルキアス、ファノ、はやてを守るぞ!」

ルキアス「わかってます」

ファノ「主に任された……守ってみせる」

晴天の書の騎士達がはやての前に出てシールドを展開する

陣夜「フォースフィールド!」

俺はフォースフィールドを全員が入るように展開

闇の書の意思「…行け」

ドドドドドッ!

フォースフィールドに凄まじい数のフォトンランサーが直撃する

ピキッ!

嫌な音と共にひびが入っていく

陣夜「やっぱり長くは持たないか…」

ピキキッ!

ひびが広がってゆく

陣夜「やばい!もうすぐ割れる!」

なのは「皆!私の後ろに!レイジングハート!」

レイジングハート『Wide Area Protection』

なのはがワイドエリアプロテクションを貼りながら全員の前に出る

陣夜「すまん、なのは!」

フェイト「ありがとう!」

はやて「お世話になります?」

何故疑問形なんだはやてよ?

パリィィン!

フォースフィールドが割れ、なのはのプロテクションにフォトンランサーが降り注ぐ

なのは「ぐぅっ!」

先程のガイアフォースほどでは無いにしてもこれを持ちこたえるのはキツいだろうな

フェイト「なのは、頑張って」

ドドドド………

フォトンランサーの雨が突然止んだ

はやて「とまった?」

陣夜「何で止まったんだ?あのままで十分勝てるだろうに」

と警戒していると

銀臥「(誰か、聞こえてるか?)」

全員「!!」

銀臥からの念話が届いた

side陣夜 end

side銀臥

管制人格「なぜです?あの夢の中に居れば辛い思いをしなくてすむのに」

夢から覚めるといきなりそう質問された

銀臥「なぜって聞かれてもなぁ、夢に追い出されたって言っても過言じゃないし。それにやらなきゃいけない事があるしな」

管制人格「やらなければならない事とは?」

管制人格を正面から見据え

銀臥「まずお前を止めることだな」

そう言ってやった

管制人格「…無理です、暴走は自分でもどうにもなりません」

銀臥「当たり前だ」

管制人格の言葉を俺は即座に否定する

管制人格「え?」

銀臥「人が一人で出来る事なんて、自分たちが思っているよりも遥かに少ない。だからこその仲間だろう?」

管制人格「仲間………」

銀臥「誰かと協力して、一人じゃできない事をやっていく、それが人間だ」

俺は管制人格の頬に手を当て

銀臥「お前一人でできないなら、俺が手伝ってやる。それでもできないなら外にいるはやて達の事を頼る。それでどうにかならないなら、アースラの人たちも巻き込んでやる」

管制人格「主………」

銀臥「もうお前は一人じゃないんだ、何でもかんでも一人でやろうとするな」

管制人格「………はい」

涙が目に溜まってゆく

銀臥「…………名前」

管制人格「え?」

銀臥「もうお前を闇の書とか呪いの魔導書、そんな名前では俺とはやてが呼ばせない」

俺は誓いと決意を言葉にした

銀臥「管理者権限でどうにか止めてやるよ」

管制人格「でも、自動防御プログラムが止まりません」

管制人格泣きながら叫ぶ

銀臥「………」

目を閉じ、念じるように声にする

銀臥「止まれ」

さてと次は

銀臥「(誰か、聞こえてるか?)」

外の奴らに念話を送る

陣夜「(銀臥!)」

銀臥「(よう、陣夜)」

シャイナ「(主、無事でしたか!)」

銀臥「(心配かけたなシャイナ。ルキアスとファノも)」

ルキアス「(大丈夫です、信じていましたから)」

ファノ「(主は…そう簡単に死なない)」

フェイト「(銀臥!良かった…)」

銀臥「(心配させたか、すまん)」

はやて「(無事なら早く返事しぃや!)」

銀臥「(悪かった)」

っとそうじゃない

銀臥「(なのは!)」

念話でなのはを呼ぶ

なのは「(な、何!?)」

銀臥「(細かい説明は省略する、今見えているそいつを魔力ダメージで気絶させてやってくれ)」

なのは「(………いいの?)」

銀臥「(そいつが起きてると止められないんだ)」

なのは「(わかった!)」

さて

銀臥「お前に名前をやらないとな」

管制人格「え…?」

銀臥「はやてが与える筈だった名前、俺がお前に与える。一応俺もお前の名前考えてたんだが、はやてがお前に上げた名前以上に似合った名前が思いつかなかった」

管制人格「…」

銀臥「夜天の主の名において汝に新たな名を贈る。強く支えるもの、幸運の追い風、祝福のエール、リインフォース」

原作そのままのセリフを口にする

なのは「ブレイクシュート!」

どうやら外も終わったようだ

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魔法少女リリカルなのはtype (タイプ) 2012 AUTUMN 2012年 10月号 [雑誌]
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