小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side銀臥

銀臥「ただい………ま?」

ステラを連れて脱出すると物凄い眩いばかりの笑顔を女性陣(アルフ除く)が向けてきた

ユーノとアルフ、ザフィーラは呆れた、とでも言いたげな顔だ

陣夜に至ってはこれが主人公か、と意味の分からない驚きをしていた

銀臥「………」

うん、笑顔なのは良い。ただ………その笑顔の後ろに鬼とか悪魔とかが見えなければ、だ

幻覚だとわかっているのに、見えてしまった物のせいで恐怖で顔が引き攣る

はやて「銀臥くん?」

銀臥くん「は、はいっ!?」

氷点下どころか一瞬で凍る程の冷たい声音ではやてが話しかけてくる

フェイト「何で、あんな無茶な事するのかな?」

なのは「O☆HA☆NA☆SHIする?」

なのは、目が光って、口が三日月に開いてる。その顔は怖いからやめろ

フェイトさん?何故さっきから体の周りがバチバチ鳴ってるんですか?

シグナム「戻って来れるとは限らないのですよ?」

ヴィータ「バカは死ななきゃ治らないらしい、殺すか…」

シグナムよ、なんでレヴァンティンを俺に向けるんだ?

ヴィータ!頼むからアイゼンを振りかぶるな!

シャマル「だめですよ、ヴィータちゃん殺しちゃダメよ?」

シャマル!ありがとう!

シャマル「半殺しにして、治して、また半殺しにして、また治す。その無限ループで精神を追い詰めた方が銀臥ちゃんも反省できるでしょう?」

助けてくれたと思ったら、一番酷い事考えてた!!

シャイナ「はぁ………」

ファノ「主は……反省するべき」

ルキアス「どうせ無駄でしょうけどね」

なぁ、三人とも呆れた風に言われると物凄く傷つくんだが…

三人「「「わざとですから」」」

そうですか………

クロノ「無鉄砲馬鹿も帰ってきたことだ、そろそろいいか?」

銀臥「お前も地味に酷いよな………」

クロノ「時間もない、簡潔に説明する」

といって俺が出てきた黒い球体の様な物に視線を向ける

クロノ「あそこの黒い淀み、闇の書の防衛プログラムがあと数分で暴走を開始する」

と言った所で

銀臥「あれは防衛プログラムじゃないぞ?」

全員「は?」

銀臥「ステラ、一度ユニゾン・アウトして自己紹介だ」

ステラ『はい』

ステラとのユニゾンを解除する

ステラ「はじめまして、闇の書の元防衛プログラムことステラです」

銀臥「あの中から連れてきた」

といって指で黒い淀みを指す

全員「…」

驚いて絶句しているようだ

クロノ「あぁ、そうだったな。お前は虚数空間から無事帰ってくる非常識な奴だったな…」

呆れたと言いたげに口にするクロノ

ステラ「では」

ステラは再度ユニゾンする

クロノ「説明を続けるぞ。あれが暴走する前に僕らは何らかの方法で止めないといけない。停止のプランは現在三つある」

クロノが持っていたカードを皆に見えるように持ち上げる

クロノ「一つ、極めて強力な氷結魔法で停止させる。二つ、軌道上に待機している艦船アースラの魔導砲"アルカンシェル"で消滅させる。三つ、銀臥の持つゴルディオンハンマーだったか?あれで破壊する。これ以外に他に良い手は無いか?闇の書の主達とその守護騎士の皆に聞きたい」

シャマル「えーと、最初のは多分難しいと思います。ステラちゃんが抜けたとはいえ、あれは魔力の塊みたいなものですから」

シグナム「凍結させても、コアがある限り再生機能は止まらん」

シグナムとシャマルによって一つ目のプランが却下された

ヴィータ「アルカンシェルも絶対ダメ!こんな所でアルカンシェル撃ったら、はやての家までブッ飛んじゃうじゃんか!」

なのは「そ…そんなに凄いの?」

驚きながら、教えてくれと頼むようにユーノに視線を向けるなのは

ユーノ「発動地点を中心に百数十キロ範囲の空間を歪曲させながら反応消滅を起こさせる魔導砲、って言うと大体わかる?」

ユーノ、実にわかりやすい説明ありがとう。お前教師が向いてると思うぞ?

なのは「あの、私もそれ反対」

フェイト「同じく、絶対反対!」

クロノ「なら、銀臥は?」

銀臥「ゴルディオンハンマーで消すにしてもコアを叩け無ければ無理だ」

陣夜「ならゴルディオンクラッシャーは?」

と陣夜が提案してくる

クロノ「ゴルディオンクラッシャーとは?」

銀臥「簡単に言えば、馬鹿でかいゴルディオンハンマーだ。」

クロノ「なら、それで行こう」

銀臥「ん〜…」

肯定も否定もしない俺に皆が不思議そうに見てくる

銀臥「サイズがな〜………」

なのは「サイズ?」

銀臥「サイズがよくわからないんだ。下手すると俺の知ってるサイズで出てくるかも知れん」

陣夜「…賭けかよ」

俺の言葉に、げんなりしたように言う陣夜

銀臥「そうなるな」

皆はよくわからないようだ。ま、当然か

銀臥「俺の体に合うサイズなら大丈夫なんだが、もし俺の知ってるサイズだと…」

全員(陣夜除く)「だと?」

銀臥「この星すら光にしかねない」

全員(陣夜除く)「却下!!」

声を合わせて否定された

ユーノ「どんだけでかいのさ!?」

クロノ「というか、お前はなんでそんな兵器を持ってるんだ!?」

神にもらいましたが何か?

陣夜「じゃあ、あの方法になるか」

クロノ「何かあるのか?」

銀臥「それが今までのプランの中で、一番確実かつ安全だな」

クロノ「その方法は?」

銀臥&陣夜「「あれのコアを軌道上のアースラの前に送って、アルカンシェルで消滅させる」」

クロノ「………それしかないか」

と半ば仕方なさそうに言う

side銀臥 end

sideリンディ

リンディ「あの二人、とんでもない事考えるわね」

エイミィ「そしてそれが計算上実現可能、ですからね」

リンディ「もしかしたらあの二人、引き抜いた方がいいのかしら?」

エイミィ「犯罪者にでもなられたら、止められないんじゃないでしょうか?」

まぁ、銀臥くんはもう若干犯罪者なのだけどね

エイミィ「クロノくん、こっちのスタンバイはOK。暴走臨界点まであと10分!」

さて、いつでも撃てるように準備しておきましょうか

sideリンディ end

side銀臥

クロノ「実に個人の能力だよりで、ギャンブル性の高いプランだ。………まぁ、やってみる価値はある!」

銀臥「あの淀みは魔力と物理のバリア、複合8層式。まずはそれを破らなきゃいけない」

陣夜「8?4じゃないのか?」

俺も気になっていた事を聞いてきた

銀臥「8だ。それと何かどこかで感じた事のある感覚を感じたんだが、それをどこで感じたのか思い出せん。何かが起こるのかもしれない、警戒しておいてくれ」

フェイト「うん。じゃあ、バリアを抜いたら本体に私達の一斉砲撃でコアを露出」

なのは「それを、ユーノ君達の強制転移魔法でアースラの前に転送!」

クロノ「そして、それをアルカンシェルで消滅させる、というプランになる」

陣夜「いいねぇ!完璧じゃねぇか!」

ザフィーラ「だが、油断は禁物だ」

銀臥「さあ皆、この事件、ここで終わらせるぞ!」

全員「了解!」

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