小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side銀臥

銀臥「なぁクロノ」

隣にいるクロノに聞きたいことがあったので質問する

クロノ「なんだ?」

銀臥「こんなラフな格好でいいのだろうか…」

黒いパーカーに白のTシャツ、そしてごく普通のジーンズ。そんな格好で今、時空管理局本局に来ている

ヒナ「そそそそそそれに、今から会う人達って物凄く偉い人なんですよね!?」

サクラ「緊張………する」

慌てまくっているヒナと緊張でガッチガチなサクラ

今から会う伝説の三提督の要望でヒナとサクラも連れてきた

が、周りの職員さん(クロノ含む)全員が制服なのに俺達は私服という変な状況である

クロノ「言うのが遅い。もう着いた」

思わずorzになりそうになるのをこらえる

職員1「クロノ・ハラオウン執務官、紅月 銀臥、紅月 ヒナ、紅月 サクラの4名、来られました」

???「どうぞ」

おばあさんのような声がした

クロノ「失礼します」

クロノの後に続いて入り、クロノの横に並ぶ

ミゼット「初めまして、ミゼット・クローベルです」

銀臥「紅月 銀臥です」

ヒナ「ひ、ヒナです!!」

サクラ「サクラ…です」

落ち着けよ二人共

ミゼット「ふふっ」

ほら笑われた…

クロノ「ミゼット統幕議長、本題を」

ナイスだクロノ!!

ミゼット「ええ、そうね」

するとさっきまでの優しいおばあさんという雰囲気から一転、真面目で存在感のある上官的雰囲気に変わった

ミゼット「闇の書………夜天の書の事件で貴方や騎士達が犯した罪はどんな理由があろうと見逃す事はできないわ」

銀臥「はい」

犯罪者になるのは覚悟の上で行動したんだ、悔いはない

ミゼット「ですが多少の情状酌量の余地はあります。そこで貴方や騎士達は保護観察と長期の管理局への従事で済ませようと思います」

銀臥「!」

想定していたよりもずっと軽い罰だった

ミゼット「それと、貴方には報告にあった【虚の民】だったかしら?あれに対抗する為の部隊の隊長をやってもらおうと考えているのですがどうでしょう?」

それどころか、こちらにとっては願ってもないような条件を提示された

銀臥「いいんですか?俺は犯罪者ですよ?」

ミゼット「そうね、でも貴方は自分の犯した罪を認め受け止めている。どんな罰でも受け、できるなら自分だけが辛い思いするようにした筈。違う?

見事に図星を突かれ固まってしまう

ミゼット「それに虚の民との戦闘の経験は貴方が一番多いはず、それを考えての結果です」

銀臥「なら条件が一つだけ」

ミゼット「何かしら?」

銀臥「ジェイル・スカリエッティの犯罪歴の抹消、もしくは保護観察処分で済むように手回しをお願いしたい」

ヒナとサクラ以外のこの部屋にいる人間が驚く

クロノ「正気か!?」

ミゼット「クロノ執務官、少し静かに。で、理由は?」

銀臥「一つ、ジェイルは最高評議会に脅され仕方なく受けていたから」

事前に印刷しておいたジェイルについての資料を渡す

ミゼット「彼が最高評議会に作られた存在だったなんて」

レオーネ「彼の罪の殆どに最高評議会が関わっていたとは…」

ラルゴ「管理局の腐敗もここまで来ているか…」

三提督も資料の内容に驚きを隠せないようだ

銀臥「二つ、彼の頭脳が必要になる可能性があるため。どちらかというとこちらの方が割合としては高いですね」

クロノが首を傾げる

レオーネ「【虚の民】は彼の力が必要になるほどの相手、ということか?」

銀臥「はい」

その可能性はたとえリンディ茶ほど甘く見積もっても5割はある

それ故にあいつの頭脳は欲しい

ミゼット「………いいでしょう、どうにかしてみせましょう」

クロノ「そんな!?」

クロノがミゼットの発言を許せないとでも言いそうな勢いだ

ミゼット「クロノ執務官、現在【虚の民】の最も知識があるであろう人の発言は聞き入れるべきです。私達にはどれだけの敵なのかはわからないのですよ?」

クロノ「確かに…」

納得したのか、落ち着くクロノ

銀臥「すまない、犯罪者を見逃させるような真似をさせて」

クロノ「いや、よく考えると確かに君の発言に耳を傾けるべきだと思うよ。奴らの事を僕らは全くと言っていいほど知らない」

ミゼット「そうね、なら、こちらからももう一つ条件を出してもいいかしら?」

銀臥「ええ構いませんよ」

それで聞き入れてもらえるなら、な

ミゼット「紅月家は私の子供になること」

は!?

突然の理解不能に陥る程の発言に思考がフリーズする

銀臥「えーと?」

ミゼット「決めてたのよ、誰が貴方達を養子にするか」

といってますます笑顔になるミゼットと落ち込むラルゴとレオーネ

ミゼット「で、どうなの?」

銀臥「え、えーと。その条件でいいなら………」

ミゼット「決まったわね。よろしくね私の子達」

紅月 銀臥は銀臥・A・クローベルになりました

なにこれ?

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