side銀臥
ミゼット「これから新設の部隊について説明します」
初めて伝説の三提督と会ってから約束の二年がたった
今、俺は新設の部隊の説明を始めたミゼット母さんの横に立っている
ミゼット「この部隊はここ最近増加傾向にある犯罪の抑止、事故の被害の拡大阻止、それを主目的とした陸海空全てで行動する精鋭部隊にする予定です。その為、この部隊には"前線での最高指揮権"と"部隊員のリミッターの排除"、"ミゼット・クローベル、ラルゴ・キール、レオーネフィルス以外からの命令の無視をできる権利"を保持させます」
ざわざわ………
聞いていたほとんどの人間が驚き、騒ぎ出す
記者1「リミッターを付けないのは、その部隊が謀反を起こした場合危険なのでは？」
記者の一人が聞いた言葉に幾人かが頷く
ミゼット「それは謀反を起こした場合ですね？私は謀反などしないと確信していますので大丈夫です」
記者2「その根拠は？」
ミゼット「部隊長は彼が務めるからです。銀臥、挨拶を」
銀臥「はっ！」
一歩前に出て
銀臥「この度、この新設部隊の部隊長となりました銀臥・A・クローベル三等陸佐です」
ざわざわ…
記者「銀臥・A・クローベルって言えば…」
記者「闇の書の主の一人だったはず」
記者「でも、ここ最近物凄い検挙率をあげているらしいぞ？彼がいるから陸の犯罪が四割は減ったって言われるほどだし…」
記者「しかも、取得が難しい物も含めた数多の資格と実力に見合うほどのスピード出世…」
記者「俺は彼なら大丈夫なんじゃないかと思うぞ？」
記者「ってあれ？………クローベル？」
記者達の話を黙って聞くと良い印象と悪い印象は半分ずつくらいか
記者3「あの、ミゼット提督質問が」
おずおずと手を挙げる一人の記者
ミゼット「なんでしょう？」
記者3「提督と彼の関係は？クローベルという同じ姓を名乗っているようですが」
ミゼット「彼は私の養子ですが何か？」
その言葉に静かになる会場とorzになりかけるラルゴ、レオーネ両提督
ミゼット「では話を戻します」
と言うと記者達が我に返りメモを構える
ミゼット「現在この部隊は四名で構成されています。これからも人員は増えるでしょうが選出はは彼に一任しています」
三人とは俺、ヒナ、サクラ、リアの三人だ
ヒナとサクラが俺を手伝いたいと言って母さんに頼むとリンカーコアの有無を調べ、その後、訓練校を一年半
で卒業、正式に配属された
ちなみに大空の書の騎士達には言っていない
現在ヒナは二等空尉、サクラとリアは一等陸尉でサクラちゃんに負けた〜〜！！とヒナは唸っていたのを今でも鮮明に思い出せる
記者「少なくありませんか？」
ミゼット「今のところは少数ではありますが精鋭ですので」
ヒナとサクラはそれぞれ単体で中隊規模の犯罪者を殲め………捕獲した事がある
まだ少し粗い所があるが十分すぎるほど戦えるレベルである
司会「次を最後の質問にします」
司会をやっていた人が時間を確認してそう告げた
記者「では、部隊名は？」
ミゼット「Valiant brave knights 、凛々しき勇敢な騎士達という意味ですね。略称はVesでいいでしょう」
Valiant brave knightsか悪くないが少しカッコつけすぎじゃないか？
ミゼット「…」
すいませんでした、もう文句付けませんですから睨まないでください………
司会「これをもって終了とします」
司会者さんが閉会を宣言した
銀臥「はぁ、疲れた」
新設部隊発表会終了後一人でだらけていると
レジアス「がはははは、どうしたそんなしんどそうにして？」
レジアスさんが俺を見て笑いながら近寄ってきた
銀臥「実際つかれました………」
レジアス「まぁ、お前はこれから更に疲れるんだろうからこれくらいでへばっていてはどうしようもないぞ？」
レジアスさんの言うとおりだな、新部隊長がこれじゃしまらないか
銀臥「ありがとうございます」
レジアス「気にするな、困った事があれば頼れ！」
銀臥「はい」
そう言ってレジアスさんは去っていった
さて、何故あんないい人になっているかというと
ゼストさんとレジアスさんが合う→ゼストさんがレジアスさんに問い詰める→レジアスさんが心の奥底ぶちまける→ゼストさんとレジアスさんが殴り合う→レジアスさんスッキリする→ゼストさんとレジアスさん和解する→今に至る
ということがあった
銀臥「まさかあそこまで変わるとはなぁ」
しみじみ思う俺であった