小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

side銀臥

現在、何故か俺のあたり一面が赤く染まっている

はい、どう見ても火事ですね。明らかにゴォォと音を立てて燃えてるからな………

銀臥「ミント」

俺は至極冷静にミントに通信をかける

ミント「はい、何でしょうか隊長?」

銀臥「空港で火事が起きている、情報をくれ」

ミント「了解です。そういえば隊長はどこにいるんですか?」

ミントがすぐに調べ始めてくれる

ミント「どうやら、まだ要救助者が多少残っているようです。現地の航空魔導師隊はまだ到着していないようです」

銀臥「了解した。要救助者の救出を開始する」

ミント「こちらで出せる物と人員を消火活動の支援に送ります」

ミゼット母さんが推薦しただけあり、物凄く対応が早い

銀臥「リスティ、見逃しが無いように要救助者を発見次第教えてくれ」

リスティ『了解です、マイマスター』

side銀臥 end

side???

???「お父さん……お母さん……お姉ちゃん………」

お姉ちゃんとはぐれてしまった私は泣きそうになりながら歩き続ける

ゴゴゴゴ………

???「…?」

ガァァン!

???「きゃあ!」

すぐ近くで爆発が起き、吹き飛ばされてしまう

???「うぅ…痛いよぉ…熱いよぉ…こんなのやだよぉ………帰りたいよぉ」

なんでこんな目に合わなくちゃいけないの?

ピシッ

???「助けて………」

パキィ

???「誰か………助けて」

ガシャァ

後ろにあった大きな石像が私の方に倒れてきた

???「うっ!」

よけられない、それがわかりせめてあんまり痛くないように痛みが来るのを目を閉じて待つ

けど

銀臥「シャントウロォォォン!」

その声に目を開けると突然現れた緑と黄色の光の龍が像を跡形もなく吹き飛ばした

銀臥「大丈夫か?」

こちらを見て無事かどうかを確かめる人がそれをやったらしい

side??? end

side銀臥

???「あ………ありがとう…ございます」

どうやら多少のかすり傷等はあるが無事のようだ

銀臥「さて、すぐにここから脱出する。ちょっと待っててくれ」

俺は天井の方を向く

???「あ、あの………」

するとさっき助けた子が話しかけてきた

銀臥「どうかしたか?」

???「お姉ちゃんは…無事ですか」

姉?姉がここに居るのか

銀臥「わからない、今確認する。そういえば君のお姉ちゃんの名前は?」

確認しようにも名前がわからないのでは無理だ

???「ギンガ…ギンガ・ナカジマ…です」

ってことは

銀臥「君はスバル・ナカジマか?」

スバル「どうして?」

やっぱりか

銀臥「ゲンヤさんとクィントさんからギンガとスバルという娘が居ると聞いている」

スバル「お父さん達から…」

今はそんなことより

銀臥「ミント、ギンガ・ナカジマは救助されたか?」

ミント「待ってください………まだのようですね」

銀臥「了解した」

通信を中断しスバルの方を向く

銀臥「まだらしい、すぐに助けに行くがまずは君からだ」

といって再度天井の方を向く

銀臥「天井を砲撃で抜き、脱出口を作る」

リスティ『了解、その後召喚ですね?』

銀臥「ああ」

リスティを構え、魔力を集中してゆく

銀臥「ぶち抜く!ジェネシックバスタァァァ!」

長剣の鋒を突き出し砲撃を発射、天井に直撃後外までつらぬいてゆく

リスティ『貫通を確認しました、崩落の危険性、被害者共になし』

次だ

銀臥「全てを焼き尽くす紅眼の黒竜、今ここに降臨せよ!レッドアイズ・ブラックドラゴン!」

目の前の魔法陣からレッドアイズ・ブラックドラゴンが現れる

現れたレッドアイズが手を前に出す

銀臥「スバル」

理解が追いつかないのか固まっている スバルに声をかける

スバル「…はい」

銀臥「この手に乗れ、レッドアイズが要救助者の人達が運ばれた場所まで連れて行ってくれる」

スバル「わかりました」

少し怯えながらレッドアイズの手に乗る

銀臥「行ってくれ」

レッドアイズに指示を出すと羽ばたき、そのまま飛んでゆく

銀臥「後はギンガか」

リスティ『とても紛らわしいですね』

確かに名前が同じだけあってとても紛らわしいな

side銀臥 end

sideゲンヤ

リイン?「はやてちゃん!VES隊のミント・フィアルカ准尉からギンガ・ナカジマは救助されたか?と」

ギンガだと?

はやて「まだの筈やけど………ナカジマって」

ゲンヤ「………俺の娘だ。二人で部隊に遊びに来る予定だった。そういえばスバルの方はどうなんだ!?」

はやて「その子もまだやと思います」

そうか………

はやて「………ではナカジマ三佐、後の指揮…」

局員「八神一尉!正体不明の黒竜がこちらに!」

はやて「黒竜!?」

ゲンヤ「あれじゃねえのか」

空を飛びこちらに向かってきているであろう漆黒の竜らしき影を指差す

はやて「全員警戒しといて、なんでこんなとこに竜がおるんかわからん」

ん?あれは!?

ゲンヤ「スバル!スバルがあの竜の手に!」

はやて&リイン?「「え!?」」

黒竜が風から守るように、スバルを抱きかかえている様子が手と手の隙間から見えた

はやて「これじゃあ攻撃は無理や…」

悔しそうにする八神だが、よく観察すればあの竜はおかしい

ゲンヤ「もしかすると、あれは、誰かの召喚獣じゃないのか?」

はやて「え?」

そう考えると納得できてしまう

はやて「どういう事ですか?」

ゲンヤ「この距離なら竜種なら攻撃できてもおかしくはない、なのに攻撃してこないどころかスバルを風から守ってくれている。召喚主からの指示を受けていると考えると納得がいく」

はやて「確かに…」

話している間に黒竜が俺たちの前で着陸した

その黒竜は手を開きスバルが立ちやすいように手を傾ける

スバル「ありがとう!」

ゲンヤ「スバル!」

少し傷や煤けてはいるが無事そうなスバルにかけよる

ゲンヤ「無事だったか…」

スバル「うん!魔導師さんが助けてくれたの。お姉ちゃんも助けてくれるって!」

ゲンヤ「そうか…」

目の前にいた竜は魔法陣の中に消えてゆく

誰かはわからないがありがとう、礼を言う

-77-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのはViVid (5) (角川コミックス・エース 169-7)
新品 \588
中古 \1
(参考価格:\588)