小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side銀臥

忍「まずは自己紹介から。初めまして、すずかの姉の月村 忍です」

恭也「なのはの兄の高町 恭也だ」

銀臥「紅月 銀臥です。なのはとすずかとは同級生です」

自己紹介を終えると

忍「さて、私達の事だけどできれば秘密にしておいてくれない?」

と言われた

銀臥「俺は構いません」

なのは「友達が秘密にしてることを言おうなんて思いません」

フェイト「確かに」

はやて「そやね」

あっさりと帰ってきた返事に鳩が豆鉄砲くらったかのように驚く忍さん

アリサ「………気に入らない」

すずか「え?」

アリサ「それが言いたくない事だっていうのはわかってる、でも!」

アリサがすずかの方を向き

アリサ「私達をそんな事で友達やめる程度だと思ってたの!?」

すずか「それは………」

すずかが辛そうな顔をする

アリサ「友達なら、親友なら言って欲しかった………」

すずか「ごめんね………」

アリサとすずかの雰囲気が暗くなる

銀臥「………誰にだって」

アリサ「え?」

銀臥「誰にだって、人に言えないことの一つや二つあるに決まってる…」

アリサ「…」

銀臥「言って欲しいと思っても、言いたくないことだってある」

アリサ「…」

銀臥「それを責めるのは間違いだ」

俺の発言ですずかが驚いたかのように、アリサは自分の言葉を後悔するかのように表情が変化した

アリサ「………ごめんすずか、私、すずかから見れば信用できない程度の友人なんだと思ったら、つい抑えきれなかった」

すずか「こっちもごめんね、アリサちゃん達には言っても大丈夫だって思っても、どうしても怖かった。もう友達なんて言わないでって言われるんじゃないかって………」

アリサ「そんなことない!すずかは私の親友よ!」

すずか「アリサちゃん………ありがとう」

友情か………

『リンナを………頼む』

………俺はいつか自分の過去を誰かに話せるだろうか………

忍「銀臥くん?どうかしたの?」

どうやら心配されるような顔をしていたようだ

銀臥「いえ、何でも」

忍「みんな、これからもすずかの友達で居てあげてね?」

なのは「はい!」

フェイト「もちろんです」

はやて「すずかちゃんから友達やめてって言われてもやめへんよ!」

アリサ「それただの鬱陶しい奴じゃない………」

すずか「あ…あはは………」

銀臥「………」

俺は気配を消し黙って出ていこうとする

恭也「待て、君はどうなんだ?」

それに気づいていた恭也が聞いてくる

銀臥「…俺は………無理ですよ」

すずか「………え?」

すずかが悲しそうな顔になる

銀臥「…人を普通に殺そうとできるような奴が友達なんかで居ていい訳が無い………」

この世界に転生して、少しは変わったと思っていた自分が、何一つ変わってないことに気づいてしまった

銀臥「俺はいつか人を殺すと思います………そんな奴とは友達でいない方が………」

すずか「そんな理由なら友達でいてもらうよ」

言葉を無理矢理止めるように言ってくるすずか

すずか「私、みんな一緒がいい。嫌そうにしながらも断らない銀臥くんがいて、なのはちゃんがいつも笑ってて、フェイトちゃんがハプニングとかにあわあわしてて、はやてちゃんが悪だくみしてる顔でいて、アリサちゃんがそれを怒って。そんないつもがいい」

なのは達に目を向けまた俺に戻す

すずか「だから、銀臥くん。私と友達でいて?」

すずかが笑顔でお願いしてくる

銀臥「………人殺しになるだろう男だぞ………」

すずか「銀臥くんはならないよ。なりそうになっても止めてみせる」

きっぱりと告げる

銀臥「………わかった…」

俺は扉に手をかけ

銀臥「………"またな"すずか」

すずかにそう言う

すずか「………うん!!」

side銀臥 end

sideすずか

すずか「銀臥くん………」

目を閉じれば浮かんでくる辛そうな銀臥くんの顔

彼の辛そうな顔を思い出すと胸が痛くなってくる

すずか「………でも」

逆に彼の嬉しそうな顔を思い出すと胸の痛むが消え、嬉しい気持ちが湧いてくる上に彼のことがどんどん浮かんできて顔が熱くなる

忍「どうかしたのすずか?」

すずか「お姉ちゃん………」

何故こんな気持ちになるのかお姉ちゃんに相談してみた

忍「ふぅん」

と伺うような視線を向けてくる

すずか「な…何?」

忍「すずか、銀臥くんに恋してるのね」

すずか「恋?」

私が?銀臥くんに?

忍「頑張ってね、彼、ライバルは何人か居そうだから」

と言って去ってゆくお姉ちゃん

すずか「………そっか」

私、銀臥くんの事、好きなんだ………

うん、頑張るよ、お姉ちゃん

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