小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side銀臥

あの世界での出来事のあと俺達は怪我した人と共に病院まで来た

シャマル「多分大丈夫ですよ。失血死に至るほどの人もいませんでしたし、何日か入院する人は居ると思いますけど」

白衣を着たシャマルが言う

銀臥「そうか……なら」

一緒に来ていたなのはに向き

銀臥「なのはの検査も頼む」

なのは「え!?」

カスリ傷程度の怪我しか負っていないのにそう言われ驚くなのは

なのは「何で?」

銀臥「自覚しているんだろ?」

そう言うとなのはが俯く

シャマル「え〜と?」

状況を理解できていないシャマルが疑問そうな顔を向けてくる

銀臥「今回の戦闘中、なのはの動きが一瞬鈍った。あの鈍り方は見たことある奴位しかわからんだろう」

シャマルは黙って聞く

銀臥「無茶してきた結果、体の負担が限界を超え動きを鈍らせた。それと全く同じだった」

シャマルの視線がなのはに向く

銀臥「考えてみれば倒れないのが不思議だな。まだ未成熟な体で何回もの収束砲での攻撃、不安要素があったカートリッジシステムの使用、体とデバイスに掛かる負担を完全に度外視したエクセリオンモード等他にもあるがそれだけあれば倒れるには十分だ」

なのは「………」

シャマル「なのはちゃん、検査受けてね」

笑顔でなのはに言うが

なのは「で、でも!」

受ければ絶対何か結果が出てしまう事を理解しているからか抵抗するなのは

シャマル「検査、受けてね」

シャマルの笑顔が笑顔(怖)に変化した

後ろに何故か死神、鬼、閻魔が見える

鬼はともかく死神と閻魔はだめだろと思ったのは秘密だ

なのは「はい………」

恐怖に屈したか仕方なくそう言うなのは

銀臥「なのは、何も俺はお前をいじめたいから検査を受けろと言っているんじゃない」

なのは「え?」

なのはの視線が俺を捉える

銀臥「俺はお前が心配なんだ、大切な奴が無茶するのや傷つくのは見たくない」

なのは「大切………」

何故か顔を赤くするなのは

銀臥「俺は元気なお前で居て欲しいから言っているんだ」

なのは「…うん、わかった」

シャマル「じゃ、あっちで検査受けてきてね」

なのは「はいシャマルさん!」

笑顔で去ってゆくなのは

シャマル「大切って、どういう意味ですか?」

まるで理解しているが一応というように聞いてくるシャマル

銀臥「大切な"仲間"だろ?」

シャマル「やっぱり………」

思わず苦笑いをするシャマル

side銀臥 end

sideなのは

私は今検査を受けながら考え事をしている

大切だって!

私の事が大切だから、だって!!

こんな嬉しい気持ちになるのは初めて

あれ?でも………

大切って言われて嬉しいって思うってもしかして…

銀臥くんの事を思わず考えると

顔が真っ赤になるのを感じる

ああ、私、銀臥くんの事を好きになっちゃったんだ

うん、好きだ。銀臥くんの事が好き!

あ、でも。銀臥くんを狙うライバル多いよね

フェイトちゃんとすずかちゃん

アリサちゃんは最近あからさまに怪しくなった

はやてちゃんはまだ兄を見るような感じかな?

ヴォルケンリッターの女性陣だって怪しい!

ああ!大空の書の騎士さん達なんか同棲してる!

うう、ライバル多いよ!

でも、負けないもん!

銀臥くんのお嫁さんになってみせる!



女性医師(……この娘、精神科に行く必要性あるんじゃないかしら?)

と表情を百面相ばりに変えるなのはを見てそう思う医師であった

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