前話から数年後
sideはやて
やっとや、やっと願いが叶う
私の部隊"機動六課"
設立まで、あと少しや
人員も、設備も、隊舎も全部揃った
銀臥「よかったな、はやて」
今日まで色々手伝ってくれたり、勉強つけてくれたりした銀臥くんがそう言ってくる
はやて「銀臥くんのおかげやで」
銀臥「大したことはしていない」
結構助かったんやけどな………
はやて「まぁこれからの心配事の第一位、忙しくなるのが玉に瑕やな………」
部隊長になることが確定し今までよりも圧倒的に仕事量が増えた
銀臥「ま、がんばれよ」
はやて「他人事過ぎとちゃう?」
銀臥「実際他人事だからな」
と言うが、知ってんねんで
はやて「でも、本来やったら部隊設立の書類とか他諸々、もっと書類仕事量多かったらしいで?」
銀臥「………そうなのか」
お?こっち見てちょっと困った反応や。
見て困る顔になるって、よっぽど悪い事考えてる顔してるんやろか?
はやて「どこかの中将に昇進することが確定してる少将さんが代わりに少しやってくれたって話をG中将から聞いたで」
銀臥「………レジアスさん」
何してくれてんだと言わんばかりに呟く銀臥くん
はやて「ありがとうな、銀臥くん」
銀臥「…困ってるなら手伝うのは当然だ」
それでも物凄く嬉しいんよ?
銀臥「はやては、あっちだろ?」
と私の目的地の方向に指を指す
銀臥「じゃ、またな」
はやて「うん、また」
と言って分かれる
はやて「もうちょっとだけ一緒に居たかったな」
私の命を救う為に闇の書の覚醒に尽力してくれて、それだけじゃなく私のやろうとしてる事まで手伝ってくれる
これだけ自分の為にやってくれる人が身近に居って、それで惚れへん訳ないやん
はやて「愛してるよ、銀臥くん」
本人に言うにはまだ勇気が無いけど、こうやって呟くくらいは許してな?