side銀臥
はやて「にしてもびっくりや、VES隊の隊長ってもっといかつい人を予想してたんやけどな」
銀臥「なんでだ?」
なのは「だって………ねえ?」
フェイト「うん………」
視線を向けると苦笑いが帰ってくる
シグナム「色々な二つ名があるからです」
二つ名?
ヴィータ「金色の破壊神、とか」
シャマル「告死天使とか」
リイン?「絶対なる守護とか」
なんだその考えた奴を中二病と疑いたくなる名前は
スバル「酷いので、確か………」
エリオ「高速で移動する破壊不能の環境破壊兵器とか」
キャロ「格納している爆弾がなくならずずっと親機が飛び続けるクラスター爆弾とか」
ティアナ「出逢った犯罪者にトラウマを植え付けてゆく精神破壊用最終兵器とか」
銀臥「………」
おい誰だ、質量兵器が無いこの世界でクラスター爆弾とか名づけた奴は
はやて「そんな二つ名聞いたら、おっかない人しか想像できんやろ?」
確かに
前者はともかく、後者を聞くととんでもない人しか想像できんな
フェイト「さっきから気になってたんだけど、その制服ってVES隊の?」
フェイトが俺が着ている制服に指を指す
銀臥「ああ、そういえばフェイト達に会うときは私服かバリアジャケットだったな」
黒と白、俺の翼と同じ色を主色とし普通のスーツみたいな管理局の制服と違い、制服というより軍服のようなデザインになっている
エリオ「カッコイイです!」
銀臥「ありがとう、モンディアル」
エリオ「エリオでいいですよ、年下で階級も下ですから」
銀臥「そうか、なら俺の事も好きに呼んでくれ」
エリオ「え、でも………」
と少し難しそうな顔をする
銀臥「部隊でも敬語で呼ばないように言っているからな。誰も敬語をやめてくれないが………」
思わず憂鬱そうな顔になってしまう
エリオ「な、なら。兄さんでいいですか?」
銀臥「兄さん?」
エリオ「はい」
ふむ
銀臥「別にいいぞ、サクラからはそう呼ばれてるしな」
エリオ「うん、兄さん!」
キャロ「あ、あの私もお兄ちゃんって呼ばせてもらっていいですか?」
銀臥「さっきエリオに言ったように好きに呼んでくれ」
キャロ「はい、お兄ちゃん!私の事はキャロって呼んでください」
銀臥「よろしくな、エリオ、キャロ」
エリオとキャロの頭を撫でる
エリオ&キャロ「「えへへ…」」
銀臥「グリフィスも撫でてやろうか?」
グリフィス「ぶっ!」
水を飲んでいたグリフィスが吹き出す
はやて「なんや、グリフィスくんとも知り合いなん?」
銀臥「ああ、レティ提督にうちの子の勉強見てくれないかって頼まれたことがあってな?その時以来になるか。大きくなったな」
グリフィス「その件はどうもありがとうございました、銀臥さん」
頭を下げるグリフィス
銀臥「気にするな、割と楽しかったしな」
と返す
ヴィータ「お前らがヒナとサクラか」
ヒナ「はい!お兄ちゃんに拾ってもらった銀臥お兄ちゃんの妹でサクラちゃんの姉のヒナです!よろしくお願いします!」
シグナム「ということはお前が」
サクラ「サクラ…です。よろしくお願いします」
と妹二人と交流を深めていた
ティアナ「まさか兄さんまで来るとは思わなかったわよ」
ティーダ「俺も予想外だったよ。いきなり機動六課に行くぞって言われたからな」
と兄弟で話していると
ティアナ「シャイナさん、うちの兄が迷惑かけてませんか?」
とシャイナに聞き出した
シャイナ「別に問題は起こしていないな」
ルキアス「たまに書類の処理が間に合ってないけどね」
ティーダ「うぐっ………ごめんなさい」
シュンとなるティーダ
スバル「ティーダさんって首都航空隊に居たんじゃ?」
ティーダ「そこの上司にクビになってな、そこを銀臥に拾われた」
スバル「あ…」
スバルが悪いこと聞いたみたいに居心地が悪そうにする
ティアナ「別に怒ってないわ。いつか私が昇進して見返してやろうと思ってるけど」
銀臥「無理だぞ?」
なのは「無理って?」
銀臥「あの上司、今頃刑務所の中だから」
全員「は?」
俺の言葉に全員驚いた顔でこっちを見る
銀臥「ティーダにクビって言ったあとな、あいつの不正などを調べていたら色々出てきたからな」
リインフォース「主がそれをミゼ………母上に言った次の日に捕まっていたな」
ティーダ「容赦ねぇ………」
その言葉に全員が同意した