小説『プロジェクトXYZ?ボケシャリストたち?』
作者:たまちゃん(たまちゃんの日常サタン事)

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第一級モソラー(妄想ニスト)大型特殊免許保持者のたまちゃんですが。。。



かつて、地上最強のボケシャリストを目撃した事があるのです!



私は思いました。



この男にだけは、勝てない。。。









泣いた。







生まれて初めて、本気で泣いた。。。



こいつのボケは、天然だと!確信した。。。





そんな男の話をしよう。











   第五億話


い世界







ケース壱 カズの場合











20XX年



OKNW県NH市









「へい、らっしゃいらっしゃい!」



当時の私の仕事は、客引きでした。







【説明しよう】

客引きとは?

キャッチ、ポン引き、営業さん、外の人…等々、

地方によって呼び方は様々だが、いわゆる…



「社長、ボンッキュッボンの、ぷりんぷりんちゃん!一万円ぽっきり!」



的な…いかがわしい商売の事である。〜Tamapediaより抜粋〜









NEON GENESIS

KAZUNGELION



















その男(仮に名前を難波さんとします)と私は、同じ職場の同僚でした。






「ちょ…?!かず…間違えた!

ナンバーさん、仕事中にワンカップの酒を片手に、何をやってるんですか?」



「うるへ〜!酔ったから、寝る!」



「あ〜あ…車道の真ん中に寝たよ!ちょっと、仕事しましょうよ〜!」



「にりーやっさ!」

※沖縄語※

(かったるいんだ!おでは、生きてる価値がないだど…いっその事、殺してくれないか?)の意味。。。


【翻訳】戸田奈津子









「アッ!そんな所で寝返りしたら、だめだめ…」









べちょ!






「あぁあぁあぁ〜〜〜〜〜!犬の糞に…顔が、どっぷり。。。」



「ちゃーならんど!」

※ウチナーグチ※

(どうしようもないよ、おでは…

クソを食って死んだほうがマシだムシャムシャ…)の意味。。。


【翻訳】菊地 浩司







難波さんは、そう言いながら…失禁と脱糞を繰り返すのでした。




「ま、いいです。。。そこで寝ていてください。。。

でも、ひと言だけいいですか?

犬の糞は…あまり食い物とはいえませんからね!」



「ムシャムシャ…塩が足らんな…」







そんなこんなで…失禁と脱糞の日々が続いた、ある日の事。。。





その日は朝からドシャ降りで、私を含め、ほかの客引きも、収穫が悪かったのです。

そんな中、なんと…あの難波が、12名も案内したのです!



「いやあ、この雨の中…よく案内できましたねぇ!」



職場にいた全員が…



「おめでとう!」



あの難波を…



「おめでとう!」







ああ、神様!なんて事でしょう?



「おめでとさん!」



全員が、あの難波を…褒め称えたのです!



「めでたいなあ!」



「おで…おで…ここに…いても…いい…の…」



「おめでとう!」





パチパチパチパチ(拍手)





「お、おで…おで…おまいら…おぉおおお…おお…」



「泣いてんのか?」





















ぷっつん!








「おい、おまいら!どこ見てほっつき歩いていゃがる?」





「な…?」



「この、うすらとんかちドモがっ!」



「…ぎゃふん(>Д<;)?」



「雨ぐらいで、しょんべんチビリくさって!」







「…ぇえええええええええええ?」





「この、くそったれが!」







ブリッブリブリ!



ブババブピ〜!





その場にいた全員に…





















ああ、偉大なる父よ!



許し給え!







全員に、説教を垂れ流し…おまけに糞尿まで垂れ流したのであります!







後日、分かった事ですが…

知り合いからの電話で、12名団体のお客さんを紹介してもらったそうです。。。











基本的に難波は、仕事をしないので

1日、100円あれば生きていけます。



100円のワンカップをチビリチビリ舐めながら、ひがな一日を過ごすのです。



したがって、街のひとに…



「難波って、何の仕事してるの?」



と聞くと、100%こう答えます!







「えっ?チビリ屋でしょ!」















そんな彼でも、ごく稀にですが…

飯を食いたくなる様な気がする時があるらしく…



「誰か?10円、貸してくれねぇか?」



「臭っ!10円やるから、あっち逝け!」



「悪ぃな!げひひひひひひひ〜〜〜ん!」



ありとあらゆる所から金を寄せ集めたらしく。。。

から揚げ弁当(490円!でも…味噌汁付かない)を買っていました。



そこのコンビニは、セルフでレンジを使える店だったらしく…



おそらく…



温かいものを口にするのは、犬のフン以来だったのでしょう。



温め過ぎて、弁当の容器が、ぐにゃぐにゃになっていました。



「腹減ったハラヘッタ!」







パカッ!





もあ〜!







『熱っ』





ぼふっ!






「熱くて食えねぇ!」







弁当を、壁に叩きつけたのです!






















ああ…母なる大地よ!



天空の民よ!



私は彼が、何をしたいのかが…理解できない。。。





私はこれまで、多少のことではビビらない!と、思っていました。。。



否、自分は弱い人間でした。。。








その日、私は彼のボケっぷりに、完全敗北した事を悟りました。







ただ、

たったひとつだけ…



全能の主が、私に仰
って下さいましたね。







「アレには勝たなくても良いのだ!むしろ、ああならない様に生きろ!」と。。。












「ごめんなさい。。。こんなときどういう顔をしたらいいか分からないの…」





「笑えば…いいと思うよ…指差して!」







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