ゆっくりと、目が覚める。
気が付いたら俺は真っ白なとこにいた。俺以外、いない孤独な世界。
「確か俺は本を買いに行って・・・・・」
そうだ。俺は確か今日発売の本を買いに行って、帰り道を歩いていたら・・・・・あの後、俺は?
「はい、貴方は死にました」
死・ん・だ?・・・・・
「証拠の死体・・・・・見ます?今、だしますよ?」
んなもん誰が見たいかっつ〜の・・・・・
「ま、そうですよね〜」
「れ?・・・・・俺、声にだした?」
「ここは、魂の空間ですから。出さなくてもわかりますよ。」
・・・・・・・・・てか、この子。誰?
「これでも私は神様なんです。」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんが良い病院を紹介してあげるからね?」
「頭のイタイ子と思われた!?」
うん、きっと彼女はこんな真っ白なとこに何時までもいたせいで頭がおかしくなってしまったのだろう。本当に可哀想に。今までずっと独りぼっちだったのだろう。ならせめて、少しの間だけでも彼女の設定に合わして相手してあげよう。
「もう何でもいいデス・・・・とにかく貴方の死は、イレギュラーな事なので転生してもらいます!」
なんだかものすごくテンプレな展開だな。
「ふむふむ。でどこに?」
「転生先は『ハイスクールD×D』です。容姿は、そのままなので。なにか欲しい能力でもありますか?三つまでなら問題ないですよ。」
「うーん、そうだな……」
「あ、転生する場所とか時期は?」
「場所は、駆王市です。時期は学園入学の一日前ですね。一応年齢は子猫ちゃんと同じです!あと、クラスも♪」
・・・・・・・御都合?まぁ、転生なんてそんなもんか
「で、能力は?」
「じゃあ、一つ目にそらのおとしものに出てくるすべてのエンジェロイドの武装をもちろん翼も。二つ目に動力を魔力にしてほしい。三つ目は、此れを神器(セイクリッド・ギア)にしてくれ。・・・・・・・そういえば、転生後の俺の種族は?」
「あ、はい。分かりました。種族ですか?種族は、人間ですよ。では、気を付けて転生してくださいね」
そこで、俺の意識は真っ白な場所に似合わず真っ黒な闇に沈んでいった・・・・・