小説『ハイスクールD×D〜魔乖術師は何を見る?〜』
作者:ロキ()

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家に戻ってみると予想外の人物が俺たちのことを待っていた。ここで話は逸れるが、俺には20人以上の妻がいる。子供に関してはもはや何人かもまったく分からない。

この話で導き出される答えはつまりーー


???「待ってたよ。2人とも」


妻の1人の登場を意味するのでした。俺はこの次元の狭間で色々な修行を積んでいく内に、異世界に転移する術を得た。それで異世界に旅をすることが結構ある。そこで何十年も過ごすのがザラな所為で色々な女性と関係を持つ。


そこで【転生の駒】を使うことで、俺の眷属にしている。そして俺は父さんと同じ【魂の器】としての力を持っている。其処にはもはや魂のみとなった存在をその身に宿すことが出来る。そのおかげか知らないが、俺の中には大量の【王(キング)】の駒がある。おかげで普通では考えられないレベルの眷属がいる。


ぶっちゃけた話、俺を含めた眷属フルメンバーで冥界を支配できるからな。これっぽっちも興味ないからやらないけど。言わせてもらえるなら、この世界で俺を殺せる奴なんて皆無に等しい。偶に【転生者】なんて奴らが向かってくるが、大抵は撃退だな。たかだか十数年生きた程度のガキに負けるほど落ちぶれちゃあいない。


「それでどんな用件なんだ?お前がこんな所まで来るなんて相当だろう」
???「用件自体は単純だよ。今度エレン達に会いに生きたいんだけど、何時なら開いてる?」
「そうだな。…少なくとも夏になるまでは無理かな。これでも依頼でここにいるからな」
ア「はっきり言ってお金稼ぐ意味ないと思うんだけど?」
「まあ、そりゃそうだがな。金なんて所詮ついでさ。無いよりあった方が良い。俺にとってはその程度の代物なのさ。一生…かは分からないが、まあ当分の間は遊んで暮らせるな」
ア「買い食いとか一回はしてみたいよね。ところでサーシャの用件ってそれだけ?」
サ「私の用件はこれだけ。それにしてもライト、ちゃんとどこに行くかせめて桜さんには言っといてよ。あの5人があとちょっとで暴れそうだったんだよ?抑えるのに苦労したよ」
「あぁ〜。すまん。完全に忘れていた」


言い忘れていたが彼女の名前はサーシャ。サーシャ…アレクサンドラ・アルシャーヴィン。とある世界で【戦姫(ヴァナディース)】という役職についていた。エレンというのは彼女と同じ【戦姫】で今はとある国の王様の正室をやっている。昔彼女とその王様−ーティグルヴルムド=ヴォルンが次元の狭間に落ちてきたのが全ての始まりだったな。まあ、今語ることでもないが。


ア「そういえば不思議だったんだけど、ライトは桜さんの所に一月に何回行ってる?」
「ん〜?大体4、5回くらいかな。桜曰わく『僕を一番愛してくれれば、何人妻が出来ても構わない』だって。今時珍しいくらいに女性関係に寛容だから」
ア「でもその分一番行為が激しいんじゃない?」
「それが約束だからな。そこまで破る訳にはいかないし、なにより俺自身歯止めが利かないからな。最早無意識レベルだし…というかそろそろ飯時だな。サーシャも食っていくか?」
サ「そうだね。ご相伴に預かろうかな。…その後やっちゃう?」
「遠慮しておくよ。歯止めが利きそうにないしな。それでも構わないと言うなら…構わないぜ?」


おっと、笑い方がまるで獣みたいになってやがる。こりゃ大変だな。赤くなった顔が凄く艶めかしくて喰っちまったら、両方とも大変なことになりそうだ。自重しないとな。


「さてと、買い物に…」


出ようとしたところで電話が掛かってきた。誰からだろ、と思いながら出ると予想外の人からだった。


「もしもし?」
「もしもし、イリナです」

「イリナ?一体どうしたんだ?何か問題でもあったのか?」
イ「別に問題が有るとかじゃなくてね。明日そっちに着くから、迎えに来てくれないかな〜?って思っただけで…別に無理なら良いんだよ?急に言ってごめんなさい。それじゃあ…」
「おいこら、勝手に話を進めるな。誰も行かないとは言ってないだろう?」
イ「え?でも…」

「お前は俺の眷属だ。俺にとって眷属ってのは家族だ。家族を放ってまでしたい事なんて俺には無いよ。俺にとって辛いのは、家族から頼られない事だ。だから気にするな。もっと我が儘を言ってくれた方が俺は嬉しい」

イ「分かった。それで着くのが明日の11時くらいなんだけど…大丈夫?」
「大丈夫だ。依頼を数時間サボるくらいサーゼクスだって笑って赦してくれるだろうしな」
イ「魔王の依頼をそんな風な扱いでいいの…?」
「俺は別に直ぐにでもこの依頼を断れるし、大体其処まで重要度の高い依頼じゃないしな。サーゼクスは少々過保護過ぎるんだよな。これがまだ5、6歳の子供だったら分からないでもないがもう17か18にもなる女性にそこまでは必要じゃないだろ。とりあえず11時に車で迎えに行くわ」
イ「ありがとう。よろしくね♪」
「はいはい、そんじゃあおやすみ。また明日」


そう告げると、楽しそうな声で「は〜い」という声が返って来て電話が切れた。まったく、元気な子だな。


「さてと、買い物に行こう。これ以上時間を押すわけには行かないからな」
ア「今の電話、イリナちゃん?」
「ああ。明日こちらの空港に着くから迎えに来て欲しいんだってさ。車の免許はあるし、別に困らないだろうから行ってくるわ」
サ「僕も行ってもいいかい?」
「構わないが…どういう風の吹き回しだ?」
サ「む、なにその言い方。単純にアルトリアが行けないだろうから、一緒に行こうかなって思っただけだよ」
ア「え!?なんで私行けないの!?」

「そんなもんお前が学校の勉強についていく為に決まってるだろ。お前は戦略とかは得意でもその他の事は苦手だからな。それに数百年前とは何もかも違うからな。お前は必死に食らいついていくしか手段が無いぞ」

ア「あぅ。うぅ…イリナちゃんによろしく伝えておいて」
「了解。ほんじゃあ行ってくるわ」
ア・サ「「行ってらっしゃーい」」


その後、夕飯を作って食べた後に色々とした後に2人を頂きました(性的な意味で)。ただ言わせてもらえるなら普段よりも盛んだった。…なんでだ?


翌日、俺とサーシャは泣く泣く学校に行くアルトリアを見送った後にレンタカーで迎えに行った。俺たちが少し待っていると、青い髪にメッシュをいれた少女に茶髪のツインテールの少女が此方にやってきた。


サ「お久しぶり、イリナちゃん」
イ「サーシャさん!お久しぶりです」
「大体3年ぶりか。久しぶりだな、ゼノヴィア」
ゼ「どうして十三(イスカリオテ)機関の最高責任者である貴方がここにいるのかは置いておいて…お久しぶりです。ライト・シュトレンベルグ殿。相変わらずの様ですね。貴方もエクスカリバー奪還の命を受けて?」
「その話は後でな。車を用意してるから、それに乗ってさっさと移動しよう。ここは良くも悪くも目立つからな」


俺はそう告げると2人の荷物を持って移動した。トランクを車に積んだあと、運転しながら今後の予定について話し合った。


「それで2人は手始めにどこに行くんだ?なんなら送って行くが」
ゼ「私は特には無いかな。イリナはどうなんだ?」
イ「私?う〜ん…あ、イッセー君のお家に行きたいかな」
「イッセー君の家に?まあ、君は顔馴染みだからな。何とかなるか。それで今回2人だけでエクスカリバー奪還に挑むわけだけど、確率的に見て成功確率は30%ってところかな。それでもやるの?」
ゼ「ああ。我らが神からの命だ。断る道理などないし、むしろここで断る者は信徒の恥曝しだろう」
イ「それでも高い確率だと思って来たわ。聖剣使いとしても、信徒としても断る訳にはいかないの」
「覚悟は固いらしいな。それなら何も言うまい。己が道を進むがいいさ。…といつもの俺なら言うが、俺もコカビエル如きに何時までもエクスカリバーを奪われたままでは気に入らんし依頼もあるからな。協力するさ」
サ「僕も手伝おうかい?」
「お前まで投入したらいくらなんでも戦力過多だろう。本来ならコカビエルなんて俺のリミットを3つリリースすれば、瞬殺出来るのに。でもな〜あれを抜くと結構痛いんだよな」
サ「あれは見てるこっちも嫌な気分にさせられるよね。あの悲鳴と苦悶に満ちた表情は…誰がつけたの?あんな代物を」
「俺の世界の神様だよ。俺は元々この世界の出身じゃない。この世界に送り込まれた後にリミッターを付けられたんだよな。その総数は1032本」
ゼ「ちょっと待ってくれ。ライト殿がこの世界の出身じゃないのは…まだいい。だが、何故自分の世界を離れなければならない?我らが父である神ならそのくらい容易く圧することが出来るだろう」

「ところがどっこいそうはいかなかったんだよね。俺の力は将来神すらも超越する、と神は理解してしまった。であるが故に俺は他世界に放逐されることとなった、って訳さ」

サ「今更だけど壮絶な人生を送ってるよね。それで今は何本だったっけ」
「ラスト20本だな。よくここまで来たなって感じだがな。でもあれ重ね重ね言うけど、痛いんだよな」
イ「具体的にはどれくらい痛いんですか?」
「具体的には…アイアンメイデンに放り込まれた後に数千度のマグマを流される並みに痛い」
ゼ「想像し難い痛みだな。とりあえず世界広と言えどもそんな痛みに耐えられるのは貴方くらいのものだろう」
「まあ、それは別に構わないとして。明日はどうするんだ?」
イ「明日はリアス・グレモリーのところに話に行く予定。…もしかしなくても、話に行っちゃった?」
「ああ。悪いな」
イ「それ自体は別に構わないんだけど、よく何もなかったね」
「俺を傷つけられる奴なんてそうそういないさ。俺はセラフ全員に挑まれても全員撃退される位の猛者だぞ?負ける方がありえない」
サ「それは初耳だね〜」

「だってサーシャが俺のところに来るよりも前の話だし。それに俺の無茶ぶりは今に始まった事じゃないだろ?」
サ「まあそれはそうなんだけどね。それでセラフってどれくらい強いの?」
「まあそんじょそこらの、少なくともコカビエルなんていう屑よりかはよっぽど誇り高く、強いさ。あいつには、到底及ばないがな」
サ「彼女を引き合いに出しちゃ駄目でしょ。彼女に勝てるのは精々がライトかオーフィスくらいのものなんだから」
「いや、オーフィスでも無理だろう。…それでイリナにゼノヴィア、もう着くけどお前ら今日の宿はどうするんだ?」
イ「え!?」
「いや、え!?じゃなくて。今日の宿はどうするんだ?と訊いてるんだ」
ゼ「どこかのホテルにでも泊まろうかと考えているが…それがどうかしたか?」
「いや、決まっていないようだったら俺の住んでるマンションに来るかな?って思っただけ。幸い部屋も余ってるし問題はない」


俺的にはどちらでもいい。まあ、他人に無理強いするような気はないからな。


零『その辺は結構紳士的だよな、お前って』


そこまで何かを無理強いする程切羽詰まっている訳では無いんでね。大体、零二さんだってそんな事はしないでしょう?龍一さんはわかりませんが。


零『まあ、あいつも結構な唐変木だからな。無理ないとは思うがな。しかし20人以上の妻って、このハーレム野郎め』


零二さんも3人囲っている時点で相当なハーレム野郎だと思いますが?


零『でも3人と20人以上って明らかにスケールが違いすぎるだろ』


複数人を囲っている時点でそれ程大差が無いように感じるのですが。


零『グハッ!』


それにその内の1人は自分自身だし…なんですか?ナルシシストなんですか?


切『そこまでや!さしもの芳やんの体力も零や!』


零二だけに?


切『上手い!』
零『何処がだよ!?全然面白くねぇよ!無駄に俺の体力が減らされただけだよ!というかお前は何をしに来たんだよ!』
切『いやあ、このリア充共が爆発しろ!って感じで乱入してみたかったんや。堪忍してぇな。芳やん』


さてと俺はこの辺で失礼します。


切『おう。また今度な』
零『ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇっ!からかうだけなら何で来た!?』


え?……………………面白そうだったから?


零『疑問形で訊いてくんな!おいコラ待てって言ってるだろうが!!』


滅茶苦茶零二さんの呪詛が聞こえてくるが気にしない。……気にしたら負けだと思うから。


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