小説『黒子のバスケ〜創造者〜』
作者:蒼炎(小説家になろう)

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*閑話 やっぱりというか…*




――――宣言後


「あ、そだ。白瀬っちー、モデル手伝ってくんないっスか?」
楓に向かってそういう。


「はあ!?またぁ…?へいへい、何時よ?」


「明後日っス!!」


「急だなオイ。ま、いいか。カントクー、つーわけで明後日、撮影で休みます。」
楓はリコに向かって言う。


「え?えぇ!?ちょ、ちょっと待って!手伝いって…?」
リコは活動を開始し尋ねる。


「ん?撮影なんで写るんですよ。…なんで俺なんだか。そんなに黄瀬やんと差を見せたいのか…。」 (((((いや、顔良いだろ。……あ、コイツ鈍いのか。)))))
楓も返答を聞き、皆呆れたように見る。


そんな会話の中、見ていたギャラリー(ずっと見ていた!?)は、


「ねぇ、あの人黄瀬君と映ってる人に似てない…?」
「というか、本人でしょ!」
「聞いてみようよ!?あのー、すみませーん!」
歩み寄ってくる。


「んおお?どしたん、黄瀬に用か?」
楓は戸惑い尋ねる。


「いえ、黄瀬君じゃなくて…。あなたって、何時も黄瀬君と映ってる楓さんですか!?」
1人がせき込むように聞く。


「ちょ、近い!……うん、そうだよ?それがどうかした?…もしかして顔がひどくて一緒はダメ的な文句?」
勝手な解釈をして落ち込み始める楓。


「わあ、やった!こんなところで会えるなんて!!あ、あのサイン下さい!」
「ひ、ひどくないですよ!元気出して下さい!」
口々にそう言う女子生徒達。


「え?ひどくないの…?良かったぁ。お世辞でも嬉しいよ、ありがとう。(ニコッ)」
励まされ、明るくなる楓。


「!!?//////(カッコいい…)」
「!?///////(そ、それ反則ですぅ)」
楓の笑顔を見て顔を赤くする。そんな中、


「(……。ヤッバぁ…。ライバルが増えそう…。)」
「(あの笑顔は反則ですよぉ。これ以上敵増やさないで!!)」
夏希と朋美は焦っていた。狙う人が増えるかも、と。


「おい、あいつもだったのか…?」
「くそ、白瀬の奴。マジ死ね!」
「いや、だからお前ひがみ過ぎだろ。」
部員も様々な事を言っていた。


「ほい、サインっと。俺のでいいの?」
1人1人にサインを書く楓は疑問に思う。



「はい!楓君ので良いんです。」
「というか、同じ学校なのでこれからもよろしくお願いします!!」
「あ、ずる!私もよろしくお願いします!」
生徒はそう言う。








「はい、今後もよろしく。……………じゃあねぇ!!」
サインを終え、そう言う楓。


「いやぁ、あいかわらずっスね〜。このモテモテ男〜。」
黄瀬はにやにやと笑いながら言う。


「は?黄瀬やんのおこぼれに預かってるだけっしょ、この待遇は。」
と、楓は呆れたように黄瀬を見る。


「はぁ…。(相変わらず、鈍すぎっスよ…。)」 (((鈍すぎる…。)))
黄瀬と他の部員はそんな楓を見て呆れる。


「…?ま、いいや。てか、そろそろ帰んないとヤバくねぇの?」
楓は黄瀬に尋ねる。


「ンー、そっスね。帰るっスわ。んじゃ、おじゃましましたー。白瀬っち明後日ねー。」
そんな事を言いながら黄瀬は帰っていく。


「よし、俺らも帰るか。」
楓も帰ろうとする。が、


「アホかっ!!これから練習だっつの!!」
リコに叩かれる。さらに…、


「あと、帰りにちょーっと話があるからね…?」
「すごく大事な話だから逃げないでね…?」
黒い笑みを浮かべる人物が2人。


「お、おう…。」
そんな2人に楓はそう答えることしかできなかった。


((((あ、アイツ終わった。))))
部員たちはそんなやり取りを見てそう思ったりしてたとか。

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