空と花びら
押し花は一枚になっているからいいのかもしれないけど
その花びらのクッションにキスしてもらうことはできない。
そんなふうに僕の見る空も、
いつしかまるで窓に張り付いたみたいに
手が届きそうだけれど。
窓に張り付いてしまった空を羽ばたく事はできない。
だから目を開いたまま心の扉を少しの間だけ閉じて。
その小さなルームで、今見える空のその先をもう一度想像しよう。
それが僕の、空を飛ぶ為の準備なのだから。