小説『空と花びら』
作者:ごまきーぼー()

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空と花びら




押し花は一枚になっているからいいのかもしれないけど

その花びらのクッションにキスしてもらうことはできない。




そんなふうに僕の見る空も、

いつしかまるで窓に張り付いたみたいに

手が届きそうだけれど。

窓に張り付いてしまった空を羽ばたく事はできない。




だから目を開いたまま心の扉を少しの間だけ閉じて。

その小さなルームで、今見える空のその先をもう一度想像しよう。




それが僕の、空を飛ぶ為の準備なのだから。



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