小説『IS  とある転生者の不運転生 』
作者:影薄(影薄のブログ)

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第四十九話 当初の予定では五十話で終了の予定でした()

〜キャノンボールファスト当日〜

飛んだなぁおい。と思ったそこの貴方!大丈夫です。その通りです。まぁ次の日になっただけですけどね。
あのあと喧嘩しつつも織斑ハーレムズとヴァスティさん、私で昼食を取り(広東麺が思ったより美味しかった)そのまま会場準備しただけですからね。
・・・・・というかキャノンボールファストってすごいですね。花火上がるし、客席満員ですし。私は長生きですがこんな学園主催の祭りで盛り上がるのは初めて見ました。びっくり。さて、私もそろそろ腹を括らねばなりませんね。既に仕掛けは木下優希少尉と崎村まどか中尉がして脱出しているようですし・・亡国機業(ファントムタスク)は・・・・・・いや、スコールがこの美味しい話を裏切るはずがありません。全員の身柄の保障と現在よりも高給ですしね・・・・・・よし、頑張りましょう。なんとかなるさ精神で。・・・・というかピットの中まで歓声が聞こえてきて集中できない。

=SIDE 織斑一夏=

二年生のレースはそろそろ終了するし、セシリアたちはすでIS展開してるし俺もISを展開してレースの準備にと取り掛かるか。セシリアは高機動パッケージのストライクガンナーか...やる気満々だなぁ。

「それにしても、なんかゴツいな鈴のパッケージ。」
たしか増設スラスターを四基詰んだ風(フェン)だっけ?なんか追加胸部装甲が大きく全面に突き出してるけど...まさか本当にあれで体当たりする気じゃないだろうな・・・・・・。修理された衝撃砲は真横向いているが妨害攻撃のためか?

「ふふん。いいでしょぉ。こいつの最高速度はセシリアにも引けを取らないわよ。」
鈴のISは本当にキャノン・ボールファスト使用なんだなぁ。俺たちの中で一番有利かもしれないな。衝撃砲はデュナにはよけられるし白神さんは今回は禁止されてない反射で跳ね返されそうだけどな。
だが俺を含めて他五人には結構つらいな。セシリアのパッケージは強襲離脱用だし他のメンバーにしたって間に合わせの高機動仕様だしな。完全に一歩先いかれてる。

「ふん。戦いは武器で決まるものではないということを教えてやる。」
なんか昔のアニメに出てきた赤いロリコン仮面みたいなこと言うな箒。そういえば箒は結局展開走行はマニュアル制御にすることでエネルギー不足を解消したらしいな。

「戦いとは何か、それは流れだ。全体を支配するものが勝つ。」
前回黒煙吐いたラウラが言っても・・・・・あ、いやごめん。睨まないで。

「アハハ。前回煙吐いて墜ちた奴が何言ってんの〜?リハ通り私が一番でしょ!」
デュナサーン油注がないでー!

「ほぅ。前回とは違うことを教えてやる。」
ラウラも乗るな!

「じゃあ私は無難に二位か三位を狙いますかね。」
白神さん、それ無難じゃないから。入賞だから。

「まぁまぁ・・・・・・みんな、全力で戦おうねっ!」
そう言って締めたはシャルだ。元々カスタム使用のシャルの機体にオーダーメイドで制作されたウイング・スラスターを装備している。ちなみにこのウイング・スラスター、デュノア社の社長の手紙と一緒に送られてきた。ちなみに内容は『か、勘違いするなよっ!べ、別に妾の娘が可愛いとじゃないんだからねっ!』らしい。社長・・・・・実はシャルのこと娘として愛してるだろ・・・・奥さん怖いだけで。

「みなさーん、準備はいいですかー?スタートポイントまで移動しますよー。」
山田先生ののんびりとした声が響く。いやぁ。和むなぁ・・・・・。
俺たちは各自頷くとマーカー誘導に従ってスタート位置へと移動を開始した。

『それでは皆さん、一年生の専用機持ち組レースを開催します!』
俺たちは各自位置についた状態でスラスターを点火した。高速機動用のハイパーセンサー・バイザーを下ろし、俺は意識を集中する。満員の観客が見守る中、シグナルランプが点灯する。


3.....2.....1.....GO!

「ッ!」
やっぱりスタート加速の時だけどうしても一瞬戸惑ってしまう。
まず飛び出したのはリハ通りセシリアだった。
あっという間に第一コーナーを過ぎた。列はセシリアを先頭に俺、鈴、ラウラ、シャル、箒、そしてなぜか・・・・・というか作戦なのかもしらないがデュナと白神さんがビリ争いをしている。

「一夏!お先っ!」
そう言ったのは鈴でいきなりセシリアに勝負を仕掛けに行った。

「お、おい!鈴!」

「もらったわよ!セシリア!」
横に向けていた衝撃砲を正面に向け、連射する。その弾丸をかわすために横にロールしたセシリアを爆発的な加速で鈴が抜き去る。

「くっ!やりますわね!」

「へっへーん!お先に!」

「甘いな。」

「なっ!?」
鈴の加速に合わせてその背後にぴったりつけていたラウラが前に出た。どうやらリップ・ストリームを利用して機を伺っていたようだ。

「アハハ、甘いのはそっちなんだよねぇ。」

「一網打尽とはまさにこのこと。」
さっきまでビリだったデュナと白神さんが俺の前に出る。・・・全火器発射準備完了の状態で。後ろにいたのは手を組むためだったか...と後ろを向くと箒はおそらくその近くに落ちている大分歪んでいる白神さんのISの大鎌によって堕とされ、シャルはデュナのハイウォーリアの近接武器で追加装備を破壊され、追いつける速度が出ていなかった。

「なっ!?」
「やばっ!?」
「そんなっ!」
前にいたラウラ、鈴、セシリアはデュナとヴァスティの全弾発射でなんとか生き残ったもののスラスターや火器を大分潰され、徐々にスピードが落ちていった。あれ、この調子だと俺三位じゃね?
そう思ったとき上空から俺のIS目掛けて何か弾が飛んでくる。

「うおっ!?」
その機体は

「さ、サイレント・ゼフィルス!」
セシリアが目を見開いていた。

「ふんっ!くらえ!」
サイレント・ゼフィルスのパイロットはそう言い、前セシリアが言ってたシールドビットを応用して攻撃してきた!

「うぉっ!?・・・・・あれ?」
ISにダメージはない。まさか外した?いや。

「え、煙幕!?」
シールドビットの命中したところから煙が出ていた。どうやらハイパージャマーも働いているのかハイパー・センサーもまるで役に立たなかった。

「み、みんな大丈夫か!?」

「も、問題ありませんわ!」

「このくらい平気よ!」

「僕も大丈夫!」

「問題ない!」

皆無事なようなだが既に控え室に戻った箒となぜかデュナと白神さんの声が聞こえない。やがて煙は晴れた。

「みんな無事だったな!・・・・・あれ?サイレント・ゼフィルスがいない!?」

「それだけではない!ヴァスティと白神一佐もいないぞ!」

「なに!?」
あの二人がいない?まさか連れ去られた?

「もしかしてあの二人亡国機業のメンバーなの!?」
そう鈴がいう。

「ふざけるな!あの二人が亡国機業のはずがない!きっと連れ去られたんだ!」

「でもあの二人ほどの実力の持ち主がそう簡単に連れ去られるはずが!」
二人共早く出てきてくれ!早く誤解を解くんだ!頼む!出てきてくれ!

 *
 *
 *
 *

=IS学園外=

「上手くいきましたね。」
私たち・・・・ヴァスティ大尉とエム・・・・・・織斑マドカはISを解除し、外で待っていた木下優希少尉と崎村まどか中尉の車で人工島に向かっています。

「ああ。お前たちがかなりISを消耗させておいてくれたおかげで楽だったよ。」

「アハ。まぁそれいいさ。他の亡国のメンバーは?」

「スコール派はすでに島にいる。安心しろ。」
・・・・・・なんか緊張してきました。これ世界に喧嘩売るんですよね。演説ちゃんとできるかなぁ。心配。

「木下少尉、見つからないようになるべく早く島に戻りましょう。」

「了解しました。高速を使います。幸い。追手はいませんし、煙幕と一緒にIS学園にあった無人のISコアをゴーレム・レプリカにはめ込んで暴走モードにしてありますから。最低でも30分はIS学園組は足止めできるかと。」

「ならいいです。失礼なことを聞きましたね。すいません。」

「いえそんな!むしろ気にしてくださってありがとうございます!」
ありがとうございます!ですって・・・・・。なんかすいませんね。さて、演説の練習でもしますか。男女平等のために。
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あとがき

噂で聞いたのですが殿堂入り小説は退会しても消えないってほんとですか?これでは黒歴史が永久に残るんですがw...そういえばコミケってとこ行ってみたいです。同人誌書いてみたいです。絵心ないので実現しませんがw

感想お待ちしております。

感想がないと死んじゃう病(´・ω・`)

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