小説『緋弾のアリア 最強の言霊使い』
作者:みんちゃん(アットノベルス)

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今回は前回の続きからです


感想やアドバイスなど些細なことでも構いませんのでお待ちしております。

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「あなたたち私のドレイになりなさい」


このチビはいきなりとんでもないことを言いやがった。

うん?あなたたち?キンジはともかくもう一人はだれだ?あれか、もしかして俺?


「なあ、チビ、あなたたちってキンジと「あなたよ」やっぱりか」


「俺は無理だ」


「そんなことないわよ、亞依だっけ?誤解だって話したら分かってくれたみたいだし」


「そうか」


しかしキンジはそうはいかなかった。


「絶対に嫌だ!!俺はもうあそこには戻らない。」


まぁ、そうだろう。実質キンジの兄さんは強襲科だから死んだようなものだからな。


こんなキンジとアリアの押し問答がしばらく続いた。

そして痺れを切らしたのかアリアは顔をそらして、ドカッとソファーに座った。

その後コーヒーがどうのこうのとあったが、正直どうでもいいので割愛しちゃいます。

キンジが確信とも言える質問をした。


「なんでここに押しかけて、しかも奴隷になれとか言うんだ?」


「わかんないの?」


「わからないから聞いている」


「キンジって武偵よね?自分で考えたりしないの?」


そう言ってチビはこちらを向いた。


「あなたは?」


「うーん、そうだな。お前一度も犯罪者逃がしたことないんだよな。」


「ええ、そうよ。よく調べたわね」


「で、日本に来たのは、.......だろ?」


「な、なんでそれを知っているの!?」


「まあ、いいじゃないか。いつか教えてやるさ。」


すこし間を開けて、


「まあ、朝のことも合わせて考えると、おおかたパーティーの勧誘じゃねえか?」


「ええ、そうよ」


「だそうだ。キンジどうすんだ?」


「俺は......なんと言われてもあそこだけには戻らない。」


「あそこに戻るなんて無理だ」


そう言うとアリアはキンジに自分の嫌いな言葉とかどうとか。俺はそんな話全く聞かず音楽を聴いていたんだがキンジが何か叫んだので話に戻ることにした。


「はぁ!?お前まさかここに居座るわけじゃないよな?」


「キンジがいいって言うまで帰らないわよ!!」


と叫び返していた。


うーん、話が進まない。というか帰らして欲しい。

そこでキンジに妥協策を提案した。


「なあ、キンジ。お前もいろいろ困るだろ?だからさ、次に起こる事件まで戻ってやったらどうだ?」


「いつまでもいられるわけにはいかないからな。わかった。お前のパーティーに入ろう。ただし条件は次に起こる事件を解決するまでだ。それでいいだろう?」


アリアはそれを聞いて


「わかったわ。どんな事件でも一つよ?どんな大きな事件でも。」


「ああ、どんな小さな事件でも、だ」


そう言うとアリアは満足したかのように帰っていった。

やっと帰れるワケだが、キンジが死にかけている。



「なあ、燐?お前も来るよな?」


そう聞いてきたので


「あたりまえだろ」


そう言って俺は自分の部屋は戻っていった。

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