小説『ファミリー』
作者:zebiaps(ZEBIAPS小説)

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その日は授業がないので、そのまま解散となった。
担任となった教師に「さようなら」と告げると、瑞穂と一緒に学校を出た。
かるい雑談をしながら帰路の途中まで一緒に歩き、別れた後は走って家に向かった。
家に着いた美奈は、部屋に戻ると、今日の日記をつけた。
「学校は良い雰囲気だった。漲君とは良い友達になりそう! 今後が楽しみだなー」
美奈は日記帳を閉じると、着替えて家族が待っている食卓についた。
「いただきます」と言うと、家族の団らんが始まった。
「今日は初めての学校だったけど、どうだった?」
母の問いに、美奈は笑顔で答えた。
「とっても楽しそうだったよ!」
「そうか! 良かったな! 寝るなよ?」
父も笑顔だ。
「うん!!」
「美奈、小学生とは違うんだから、勉強しなきゃダメよ?」
「分かってるって!」
「アッハッハッハ! 本当に大丈夫か?」
「だいじょーーぶ!!」
「フフフ、頑張ってね」
「うん! ごちそうさま」
美奈は食器を洗い場に持っていくと、風呂に入り、寝る準備をした。
そして、ミュージックプレイヤーを取り出し、イヤホンをつけ、お気に入りの曲を聞いた。
いつの間にか眠りについていた。

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