小説『(´Д`)』
作者:雪路 歩()

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  第百二十一章  約束を守る事の大切さ



(´Д` )<そういえば、どうしてこの前は遅れたんだい?
     いつも約束を守る君らしくないジャマイカ。



(´Д`)<ああ……あの時はごめんね(※56p第三十九章参照)。
    実は来る途中、具合悪そうにしている人がいたから、
    病院まで案内していたんだ。
    今度からはこう言う事があっても、遅れないように、
    もう少し早目に家を出る事にするね。



(´Д` )<なんだ。ちゃんとした理由があるならいいんだよ。
     それに、もし君が早く家を出てしまっていたならば、
     その人を助ける事は出来なかったかもしれないんだし。



(´Д`)<ありがとう……今後も約束を守る努力をするね。
    でも、君はボクが嘘を吐いていると思わないのかい?
    もしかしたら、そういう可能性だってあるジャマイカ。
    それに、君との約束より他人を優先しているし……



(´Д` )<それは無いよ。いつも約束を守ろうとしている君が、
     そんな嘘を吐くわけないよ。君が約束を破る時は、
     何か大切な理由がある時だろうからね。



(´Д`)<でも……やっぱり約束を守らないのはいけない事じゃないの?



(´Д` )<どんな約束でも、守ると良い結果に繋がるのは確かだよ。
     約束を守ると言う事は、人から信用されると言う事だからね。
     でも君は“約束を破る”大切さも知っているジャマイカ。
     オイラがそうした方が良いと思うと信じてくれていたから、
     その人を助けたんでしょ? そうした方が良いと思ったんでしょ?
     それでいいんだよ。君は何も間違った事はしていないんだから。
     どんな約束でも守っていれば、人生はより良くなるんだよ。
     約束を守ると言うのは“正しい事をする”と言う事でもあるんだよ。
    “正しい事をする為ならば約束を破る事も大切”なんだよ。



(´Д`)<実はその時、君の顔が何度も頭の中でチラついていたんだ。
    その人を助けない方が、君に怒られるんじゃないかって……
    その君は「いいから案内してあげなよ」って顔をしていた。
    だからかな?……後で怒られるとか、不思議と思わなかった。
    その時の君は、君との約束を破ろうとするボクを、
    むしろ後押ししてくれたんだ。だからそんな時はまた――
    君との約束を、破ってしまっても良いのかな……?



(´Д` )<約束を破る事が正しい結果に結び付くのなら、
     その時は胸を張って破っても良いんだよ。何より、
     君はきちんと約束を果たしているジャマイカ。
    「人としての約束を守る」君は立派だよ。



(´Д`)



(´Д` )



(´Д`)(´Д` )


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