小説『ある男達の奇妙な旅』
作者:銃剣()

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第1話 現在と事情




はいどうも皆さん明王神威です
まぁプロローグ的なこともやったことだし話を進めるが


(ズズゥー)…暇だな」


俺は緑茶を飲みながら退屈な時間を送っている
今いる所は仕事場で、机に電気スタンド、大量の書類が重なっている
部屋の中央には来客用のソファーがあり、他にも本棚や観用植物などもあるがそこまで物は置かれていない


そして俺は現在進行形で来客用のソファーに座りだらけている


「仕事も一通り終わって。暇な時間が多くなってる気がするんだが」


コンコン



「ん?どちら様ですか」


部屋のドアからノックが聞こえ、俺が誰なのか聞く


「俺だ。神威」


「あぁ龍一か。いいぞ」


部屋のドアから入ってきたのはボサボサの黒い髪で少し切れ目のこわもて
片目だけ前髪で隠れている。そしてダルそうな顔をしているスーツの格好をしている男


俺の親友その1 森羅 龍一


「それで。何しに来たんだ」


「別に。暇だったから」


「あぁ〜そういやお前の所もだっけ?」


俺と龍一がそんな事を話していたら「フハハハハハハハハハ!!!」…やっぱり来たか


「やぁやぁ!二人共!こんな所で雑談か?俺も混ぜてくれないか!?」


突然部屋に入ってきた奴は、白髪で丸い伊達メガネをかけているテンションの高いバカ
顔はイケメンで作業着の上に白衣の格好の男


俺の親友その2 天魔 遊助


ハッキリ言ってかなりの変態である


「おいおい。俺が変態なんて侵害だな〜」


地の文読むんじゃねぇよコラ
まぁこれが俺の親友達だ。まぁどういう繋がりなのか
順に説明しておこう




転生者



よく神が手違いで殺してしまい、別の世界に転生するという人物の事だ
二次小説ではお決まりなジャンルである
そして俺達も転生者である
正確に言うと元転生者だ。何故元がついたのか
それは俺達の行動が原因だったらしい


俺は生前極普通の大学生だった。ちょいと旅好きのね
でもある日、本屋で小説を買った帰りに車に轢かれ死んでしまった。まぁここまでは普通の転生者となんら変わりないだろ。俺はすぐに目を覚ましたら一面真っ白の空間に居た。そこに神と名乗るおっさんが居て、死んでしまったのは自分の不手際が原因らしい。まぁそんなこんなで俺は転生したのだが、俺が転生した世界はアニメの世界でもなく、ましてや漫画の世界でもない


俺が転生したのはオリジナルの世界


世界観はドラクエみたいな物でその世界には魔王がいるらしい。その魔王が世界を我が物としようと企んでいるらしい。それから勇者もいるらしく今現在仲間を連れて魔王の城に向かっているらしい
俺が神に言われたことはその世界で好きにやって良いらしい。俺は好きやって良いという事で本当に好きにやった。俺が初めにやった事。それは


魔王の暗殺


いやだって好きにやって良いって言われたもん。俺は悪くないぞ。そういう事で俺は暗殺することにした
でも、普通にじゃないよ。ちゃんと少しは力もらったから。転生者には何かしらの特典が付けられることがあるらしい
だから俺はある三つの特典を付けてもらった


どんな場所でも溶け込む能力


どんな奴でも効く毒薬の生成


指定した相手の場所を特定する能力


早速行動に移った
まずは場所を特定する能力で魔王の城を割り出し、一週間かけて優雅な旅をした
そして、魔王の兵隊らしき団体に溶け込んで潜入する。そのあと、ウェイターらしき悪魔に毒で落とし服を剥ぎ取る。そのまま魔王の所に行って飲み物を差し出す。勿論強力な成分が入った毒薬をね。神経麻痺、幻覚作用、睡眠作用、突然変異、突発熱などあらゆる成分が含まれた特製のね。その飲み物をなんの疑いもせず魔王は飲み干した


それからはもう皆も分かるだろ


魔王は直ぐに苦しみだしてのたうち回った。体の色もカビにでも侵食されたみたいな色になり、目からは流血、口にいたっては吐血、さらには訳の分からない事を言いながら、何もない場所に向かって魔法を撃ったりとかしていた


これが一時間程続き、俺は隅っこの柱に溶け込み様子を見ていた
魔王の暴れたせいか、魔王の部下は全滅し、直に魔王も息絶えた


こんな事して言うのもアレだが…酷過ぎだな


いくら落ち度があるとは言え流石にやりすぎだった
斯して、インスタントラーメン並みにサクッと世界を救ってしまい、やる事が無くなってしまった
次に俺は何をやろうかという事を考えたが一瞬でやめた


それは背景が一瞬で真っ白になったからだ


俺はあの神だろうなと思ったが俺の前に現れたのが


「よぉ。お前が神威か」


黒の長髪の若い男。格好はジャケットにジーンズ姿だった
そして男の口から出た言葉が


「俺は創造主だ。お前、俺の代理人にならないか?」


そして今に立場になったという訳だ
そう。俺は創造主の代理人及び補佐としてやっている
何でも俺を代理人にした理由が「お前のやり方見て気に入った」との事だ
俺の一部始終を見ていたらしく、爆笑していたらしい


ちなみに龍一と遊助も同じような事して代理人になったらしい


龍一は生前結構不良とかに絡まれる事が多かったらしい
ある日買い物の帰りに道路に飛び出した子供が居て、車に撥ねられそうになった所を庇って死んだらしい
これも神の手違いらしい。そんでもってアイツも同じくオリジナルの世界に行った


その世界はある王国が支配している世界で王族が全てという世界だ
そして市民は王族に金を献上しなくてはならないらしい。ちなみに龍一が貰った能力は


生物の心を掴む能力


言葉を操る能力



というのだ
龍一は、まず世界のあらゆる生物達を説得し引き入れる。ちなみに龍一の世界にもドラクエみたいなモンスターがいる。龍一の言葉に同意して市民を味方するモンスターが数万以上になった。そして龍一はモンスター達に王族をを懲らしめてこいと指示し、三日で全ての王族の国を制圧したらしい。龍一本人は


「正直王族を手玉に取れるが、かったるいしやめた。あとウザイし王族」


と言っていた
龍一は結構面倒くさがりでモンスターに頼んだのも近くに居たからとの事だ
そして俺と同じく神の代理人となったがその時の神が


「君が龍一くんね。あたしの代理人になって♪」


橙色の髪でわがままボディのお姉さん系のような美人な女性
トレンチコートの下にワイシャツ、デニムの格好
ちなにみ龍一の代理人となった神


ガイア


神々が生まれる以前、宇宙には何もない混沌が広がっていた。そこに生まれたとされているのがガイアさん
大地の母と言われているから『地母神』とも言う
うちの創造主の創さんとは仕事仲間ならぬ神仲間らしい
それからガイアさんは超が付くほど龍一の事が好き


「龍ちゃん大好き♪」


「引っ付くなバカ神!」


こんな感じの仲である
まぁ龍一は嫌がっているのだが……少し羨ましい
何故ガイアさんが龍一が好きになったのか、それは生前の頃の龍一が喧嘩ばかりしていた時期、雨の日に捨て猫を見つけ、ずっと側にいるという絵に書いたような番長みたいな事をしていた。そんな事もあり、捨て猫が居るとすぐに住処を与え、捨て猫が居るとすぐに住処を与えの繰り返しをしていた。それをガイアさんが偶偶見ていて、外見+優しさで惚れたらしい。そして死んだと分かったガイアさんがすぐに会いに行こうとした


しかし溜まっていた書類の仕事で行けなかったらしい
でも、代理人を探していた事もありサクッと世界救った龍一を代理人にしようと会いには行けた
龍一は面倒事が無いならという条件で代理人となった




次に遊助なのだが
アイツは機械いじりが好きな奴だった。よくロボット研究などもやっていて優秀だったらしい
機械の他にも生物研究もやっている。しかしアイツは研究や珍しい物を見ると興奮するので人からは少し避けられていた。そんなアイツもロボットの研究中に研究所が爆破して死んだ。これも例のアレで
そんで遊助もオリジナルの世界に転生した


その世界は文明が発達し、機械やロボなどがある時代
しかし、ある日ロボが人間を襲い、人間対ロボの戦いになってしまった
ターミネーター4みたいな世界だな。ちなみに遊助の能力は


改造する能力


メカニック・ハッカーとしての知恵


技術能力の受託


明らかにアンチ機械という能力だ
遊助は今いる世界の技術の受託し、さらにそこから改造を施し、ロボ殲滅用ロボと武器を作り上げた
それからその世界の技術者に自分の技術を覚えさせ、ロボの数を増やしていった。結果反乱を起こしたロボの数を上回る数のロボを生産し、それから人々をロボと対抗出来るように肉体を改造した。そしてロボと人間の戦いは遊助の介入により、一晩で殲滅したらしい。その直後に俺と龍一のように神が現れた


「あなたが天魔遊助ですね。すみませんが私の代理人になってくれませんか?」


束ねた茶髪の優男
カーディガンにTシャツ、ジーパン姿
遊助が代理人となった神


デウス・エクス・マキナ


解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した。悲劇にしばしば登場し、特に盛期以降の悲劇で多く用いられる。その存在がデウス・エクス・マキナのデウスさんという事になる


以上が俺達三人がこうして代理人になったきっかけだ


あとがき
タグにもついたと思いますが、ハイスクールD×Dにしようと思いました
小説は全部持っていたのですが、何巻かは行方不明なので更新するのが遅れると思います

-2-
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